日産「フェアレディZ NISMO」受注再開にファン歓喜! 抽選じゃなく“普通に買える”! V6ターボエンジン×高性能AT搭載の「スゴいスポーツカー」販売店での反響は?
注文停止が続いていた日産「フェアレディZ NISMO」の受注が再開してから2か月ほど経過しましたが、販売店での反響はどうなのでしょうか。
抽選じゃなく“普通に買える”!
しばらくの間、注文の受付が停止していた日産「フェアレディZ」、および「フェアレディZ NISMO」ですが、2025年6月2日に受注が再開されました。
受注再開から約2か月が経った今、ファンからはどのような声が上がっているのでしょうか。日産の販売店に聞いてみました。

初代フェアレディZが日本で発売されたのは1969年。2リッター直列6気筒SOHCエンジンとSUツインキャブを搭載した2シーターのスポーツカーは世界中で人気になりました。
その後、モデルチェンジを重ねて7代目にあたる現行型(RZ34)が発売されたのは2022年のこと。ハイパフォーマンスなNISMOモデルが設定されたのは4代目のZ32からで、その後、Z33(5代目)、現行型と引き継がれています。
ベースモデルのキャッチコピーは「ダンスパートナー」。これはドライバーがクルマの息遣いを感じながら、まるでダンスを踊るように一体感を得られる様子を表現しています。
それに対してフェアレディZ NISMOは「Buddy on Track(バディオントラック)」と表現され、よりストイックな環境下での性能や信頼性が向上しています。
フェアレディZ NISMOのボディサイズは全長4410mm×全幅1870mm×全高1315mmで、ホイールベースは2550mm。エンジンはNISMO専用チューニングが施された3リッターV型6気筒ツインターボエンジン「VR30DDTT」を搭載。
6400rpmで最高出力420PSを、2000rpm~5000rpmで最大トルク520Nmを発揮し、後輪を駆動します。
トランスミッションはマニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx)を採用しており、ベースモデルに存在する6速MTの設定はありません。
ベースモデルでも十分に高いポテンシャルを持つフェアレディZですが、NISMOは3つのこだわりを持って手を加えました。
ひとつ目はDESIGNED BY FUNCTION。これは機能を根拠にしたボディ設計のことで、「速さを極めるほど美しくなる」という哲学のもと、ダウンフォースをはじめとして空力設計(流体設計)が行われています。
ふたつ目はHUMAN ENGINEERED。日産最高峰のテストドライバーとエンジニアが一体となり、数値では表現できないハンドリングや操縦安定性を、感性の領域に届くように仕上げています。
みっつ目はHAND BUILT PASSION。クラフトマンによる丹精を込めた手作業と、選びぬかれたパーツにより、エクステリアに見合う走りを表現すべくマシンに息を吹き込んでいます。
そんなフェアレディZおよびフェアレディZ NISMOですが、2025年6月より、抽選販売ではなく一般受注を再開。
販売店には納期などの問い合せが多数寄せられており、販売店スタッフによると、「お客様のなかには『展示車を購入させてほしい』とそのまま契約した人もいらっしゃいました」とのこと。
フェアレディZ NISMOの納期は2025年8月初旬時点で5か月~6か月。参考までにベースモデルであるフェアレディZの納期は、グレードやカラーにもよりますが、3か月~4か月とのことでした。
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フェアレディZ NISMOの価格(消費税込)は930万2700円と、乗り出し価格1000万に迫る高額車となっており、購入できる人は限られるかもしれません。
しかし、「若い頃から憧れていた」、「子どもが独立したから、これからは夫婦で楽しく乗れる」など、ようやく手に入れることができたという人もいるそうです。
そういう人にとって、契約すれば半年ほどで憧れのスポーツカーを手に入れられるのは、最高のタイミングではないでしょうか。
Writer: 廣石健悟
1985年長野県生まれ。鉄鋼系物流会社や半導体パッケージメーカーの技術者を経てフリーライターとして独立。19歳で自動車に興味を持って以来、国産車を中心にさまざまな情報収集をしている。これまで乗り継いだ3台のクルマはすべてMT車。4台目となる現在の愛車はマツダ アテンザセダン(6速MT)






























































