たった「100万円」で「あこがれのクラウン」に乗りたいです! でも安すぎる“高級セダン”は買っても大丈夫なの? 古くても「さすがクラウン」 中古で“絶対買い”なモデルとは?
トヨタ「クラウン」は、誰もが知っている高級車ブランドです。もし100万円の予算で購入するなら、どんなクルマが手に入るでしょうか。
100万円であこがれの「クラウン」に乗る!
多くの日本人であれば、トヨタ「クラウン」に思い入れがある人も多いのではないでしょうか。
そんなクラウンですが、もし100万円の予算で購入するなら、どんな個体が手に入るでしょうか。
今回は中古車となったクラウンを狙うなら、どのあたりのモデルが狙えるのかをチェックしてみたいと思います。

特に、1983年に登場した7代目クラウン(S120系)で使用されたキャッチコピーの「いつかはクラウン」というフレーズは、デビュー当時を知らない世代の人ですら、そのフレーを知っているほどで、「クラウンに対する憧れ」を如実に表していると言えるでしょう。
ただ、やはりトヨタブランドのフラッグシップモデルということで、新車の価格は決して安いものではありません。
歴代を通して一般大衆向けの「カローラ」に対して約2倍の価格設定がなされており、現在でも現行型「クラウンクロスオーバー」が515万円(消費税込み)と、なかなか手が届きません。
そこで今回は、予算を100万円にしぼり、中古車となったクラウンを狙うなら、どのあたりのモデルが狙えるのかをチェックしてみたいと思います。
クラウンは1955年に初代が登場し、現在は2022年に登場した16代目が現行型としてラインナップ。
「クラウンセダン」に加え、クラウンクロスオーバー、「クラウンスポーツ」「クラウンエステート」とバリエーションは豊富です。
ただし、やはり16代目の現行型や、それに近い15代目の高年式モデルなどは、まだまだ高値安定。
その逆に1990年代以前の古いモデルはクラシックカーとしての価値が見いだされ、こちらも高額となっています。
そんな中で、現在安価なモデルが多くなっているのが、2003年12月に登場した12代目モデル(S180系)です。
この12代目クラウンは「ゼロクラウン」というキャッチコピーを用いて登場したもので、プラットフォームやパワートレインを一新し、新世代のクラウンとして生まれ変わったモデルでした。
イチから新開発されたプラットフォームは、欧州のスポーツセダンにも匹敵するポテンシャルを持ち、エンジンもそれまで脈々と搭載されてきた直列6気筒からV型6気筒へと変更。
デザインも先代までの角ばった、いかにもセダンという風貌から、曲線を用いた流麗なものへと大きく改められていました。
当時新世代のクラウンだった12代目モデルも、今ではデビューから20年以上が経過し、中古車で安いものを見ていくと、乗り出し30万円台から狙えるようになっています。
ただ、安価なのはコンサバで大人しいキャラクターを持つ「ロイヤル」系で、アバンギャルドでスポーティな「アスリート」系はやや高め安定。
とはいえ、そんなアスリート系も100万円の予算があれば、充分に狙える価格帯となっています。
これに続いて、2008年に2月に登場した13代目クラウン(S200系)も同様に底値に近い状態。
やはり12代目と同じ傾向で、ロイヤルであれば走行距離が5万km未満という、比較的低走行なものでも100万円の予算内で狙うことができます。
さらに、この世代で初めて追加されたハイブリッドモデルも、価格にややばらつきはあるものの、それなりに走行距離の少ないもので、わずか100万円以内で乗り出せるものも複数存在しています。
その後の14代目モデル(S210系)になると、まだまだ高値安定。2012年登場ということで、10年以上は経過しているものの、極端に過走行な車両がわずかに100万円以内の価格帯で存在している以外は100万円オーバーが基本です。
結論、現時点で100万円の予算でクラウンを狙うのであれば、年式などを鑑みて、経年劣化による故障やトラブルのリスクも考えると、13代目モデルが一番「無難」と言えるでしょう。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。


























































