突然、出荷停止!? 5万台受注したスズキ「ジムニーノマド」に何が? 増産化の最中に… 3ドアジムニーへの影響は? 現状はいかに
ジムニーファンに衝撃が走っています。2025年4月に発売されたばかりのスズキ「ジムニーノマド」が、突然の出荷停止となったからです。この記事では、出荷停止の背景や販売店での混乱状況を解説するとともに、今後の受注再開の可能性を探ります。さらに、この事態が今後予定されている「ジムニー」「ジムニーシエラ」の一部改良にどのような影響を与えるのかも解説していきます。
ジムニーノマドが出荷停止!? なぜ?今後のジムニーへの影響も解説
夏シーズン真っ盛りの中で、ジムニー市場に衝撃が走りました。
2025年4月3日に発売されたスズキ「ジムニーノマド」が突如、国内販売店への出荷が停止されたというニュースが入ってきたからです。

当初ジムニーノマドは、2025年1月30日に発表し4月3日に発売となっていました。
しかし、オーダーが殺到し発表4日後の2月3日にバックオーダーが約5万台となったことから“受注停止”を発表。
その後7月からは増産体制となり、早期の受注再開を目指していました。
しかしながら冒頭の出荷停止という状態に。一体なにが起こっているのでしょうか。
あるジムニー専門店スタッフに聞いてみました。
「7月に入ってスズキ系販売店からは、“お盆までに相当数が納車できそうなので、登録書類を集めて欲しい”という連絡が入っていました。
ところが下旬に突如、『7月25日以降は納車できなくなったので、顧客にアナウンスして欲しい』と方向転換。
理由などは『分からない』の一点ばりで、こちらもユーザー対応に困っています」

現在、登録が済んだ車両も納車中止という状態になっていて、現場はかなり混乱しているといいます。
しかしメーカーからのアナウンスはない状態で、9月以降の状況も不明ということのようです。
市場ではジムニーノマドの増産体制によって「2026年3月に受注再開あるのでは…」と目されていました。
しかし、今回の事態でこれも絶望的な状態になったと言えます。
さらに気になるのが、2025年9月に行われると言われている、「ジムニー」と「ジムニーシエラ」の一部改良への影響です。

ジムニーとジムニーシエラはデビューモデルから数えると5型になる予定で、すでにノマドに採用されているデュアルカメラブレーキサポートを採用する見通しとなっています。
この機能の追加によって安全機能が向上するほか、AT車でアダプティブオートクルーズ機能が使えることになりそうです。
また、2眼メーターの中央部にある液晶がカラー化すると言われています。
表示をカラーにすることで、よりユーザーフレンドリーな視認性を追求しているようです。
こうした仕様変更に加えて、部材等の高騰で車両価格も変更。シリーズ全体で約20万円の値上げが実施される見通しです。

しかし、ジムニーノマドの出荷停止でジムニー/ジムニーシエラの一部改良スケジュールにも影響が出るかもしれません。
現状では販売店にスケジュール変更のアナウンスはないようですが、お盆休み明けに何か動きが出ることも考えられます。
今回のジムニーノマドの真相は不明ですが、ひとまず問題が長期化しないことを祈るばかりです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。



































