「高速の休日割引やりません」 “お盆休み”は「高速代めちゃ高くてツラい」ことに… なんとか安い方法で「高速道路」使う方法はある? 知られざる「超・節約術」とは!

お盆など特定の時期は、ETCを使った高速道路料金の割引が適用されません。夏休みの高速ドライブを安上りにする「裏ワザ」はないのでしょうか。

高速道路の「深夜割引」ならお盆でも適用する!?

 お盆時期などの高速道路の繁忙期には、ETCを使った高速道路料金の割引が適用されません。

 オーバーツーリズム対策とはいえ、混雑するうえに割高なので、遠出を見合わせたドライバーもいると思います。

 そこで、夏休みの高速ドライブを安上りにする工夫について紹介します。

うんざりする大渋滞…そのうえ「割引ナシ」なんて理不尽すぎる![イメージ画像:PIXTA]
うんざりする大渋滞…そのうえ「割引ナシ」なんて理不尽すぎる![イメージ画像:PIXTA]

 8月に入り、夏休みやお盆休みなどの休暇で高速道路を使って遠出しようとしている人も多いと思います。

 以前は「ETC休日割引」なども適用され、土日祝日の遠出の際の高速代はお得でしたが、最近ではオーバーツーリズム対策という名目で、土日祝日でもETC休日割引が適用されなくなる日が多くなりました。

 ETC休日割引を利用すると、地方部の高速代が30%も割引になります。

 例えば埼玉県の浦和ICから東北自動車道を使って岩手県の盛岡ICまで普通車で移動する場合、通常料金1万900円のところ、ETC休日割引適用では7630円となり、その差額は3270円となります。

 さらに往復だと6540円安くなるので、1名分の宿泊費並みに大きな金額が割引されることになります。

 しかし2025年8月の場合、ETC休日割引の適用除外日は8月9日(土)から8月17日(日)のお盆休み期間の土日祝が適用除外です。

 その日程で高速道路を利用すると、ただでさえ宿泊料金も高めのハイシーズン設定の期間だけに、かなり家計にやさしくないパターンに陥ります。

 逆に、8月23日以降の土日は休日割引が適用されるので、1泊2日程度の旅程であれば、8月23日から9月7日までの土日に旅行するとリーズナブルに移動ができます。

 なおその後の9月13日から9月23日まではシルバーウイークなど祝日もあり、こちらもETC休日割引適用除外となっている点は注意が必要です。

高速道路の「深夜割引」はお盆でも適用できる区間があります[イメージ画像:PIXTA]

 そうは言っても、会社や子供の都合などでお盆休み期間しか休みが取れないという方もいるかもしれません。

 その場合は「深夜割引」を活用する手も残されています。

 深夜割引は午前0時から4時の間、NEXCOが管理する割引対象道路を走行すれば30%の割引が適用される制度です。

 この制度については以前、適用時間帯などの見直しが実施されるという発表がありました。

 しかしその後、設備の準備段階で大規模なシステム障害が起きたため、当面は延期されることが再度発表されており、ひとまず今夏は以前同様の制度で利用できます。

 ホテルなどで夕食をとるという旅行プランの場合は使えませんが、日中に高速道路に乗り始めても午前0時過ぎに高速を降りれば深夜割引が適用されるので、それほど無理なくこの割引を利用することが出来ます。

、例えば、実家に帰るので多少夜遅く着いても問題ないといった場合や、サービスエリアでご当地メニューの夕食を堪能してから、午前0時以降の遅めのチェックイン可能なホテルを利用するという計画であれば、大きな問題はないでしょう。

 日中は終日にわたって大変混雑する区間でも、夜間の高速道路は空いている場合が多いうえ、気温も多少低くなっている中で走行するので、エアコンの負荷も減り燃費も改善します。

 夜間割引はタイムパフォーマンスもコストパフォーマンスも良いのでおススメです。

 なお高速道路の割引については、すべての高速道路が適用になるわけではなく、走行区間、走行する時間帯などによって異なりますので、ネクスコ各社のWEBサイトで確認してからプランを考えると良いでしょう。

 高速道路を使う際にかかる費用としては、高速料金の他に燃料代(EVは電気代)が必要です。

 燃料代はガソリンスタンドによって価格が様々ですが、普段入れているガソリンスタンドで安いところで満タンにしておくのがおススメです。

 筆者(くるまのニュースライター HAMATARO)の経験では、出先のガソリンスタンドでは会員カードが使えなかったり、クーポンが用意されていなかったりして、普段使っているガソリンスタンドと比べ給油価格が割高になることが多いです。

 もちろんガソリンが高い地域、安い地域もあるので、出先のガソリン価格が分かるアプリなどで事前にリサーチしておく手もあるかと思います。

 高速道路のSA(サービスエリア)などにもガソリンスタンドが設置されている場合もありますが、燃料価格は割高となっているため、高速道路に入る前に満タンにしておく方がコスパは良いです。

 ちなみに8月2日~8月8日のNEXCO東日本のSA・PAにおけるレギュラーガソリン提供価格は最低価格190円、最高価格207円となっており、いずれの価格も一般道と比べてハイプライスである状況です。

 また、高速道路でガス欠になると「道路交通法違反(故障車両の放置)」に該当する可能性があります。

 ガス欠は“故障”とは見なされず、運転者の不注意による整備不良と判断されるため、違反点数2点・反則金9000円(普通車)が科されることがあります。

 確かに燃料が少なく軽い方が燃費が良くなりますが、思わぬ事故渋滞などで想定外に燃料を消費し、ガス欠になる可能性もあります。

 高速道路利用前にはなるべく満タンにしておく方が安心です。

常に渋滞が続く区間でも深夜は比較的快適なドライブができる場合も[イメージ画像:PIXTA]

※ ※ ※

高速道路を利用する際は、タイヤにも負荷がかかりやすいので、タイヤの空気圧のメンテナンスも重要です。

 空気圧が低いと燃費が悪化しますし、バーストの要因となる場合があります。

 タイヤの空気圧の指定値は、国産車の多くは運転席ドアを開け、ドアストライカー付近にステッカー等で表示されています。また一部のモデルでは給油口のフタの裏側に表示されているものもあります。

 見つからない場合は取扱説明書やWEBサイトで確認することもできますので、適正な空気圧を確認のうえ、調整しておくと良いでしょう。

 また輸入車の場合、乗車人数や積載荷物によって適正空気圧が違う場合もありますので注意が必要です。

 長距離ドライブの前には、かならず最寄りのガソリンスタンドなどであらかじめチェックしておきましょう。

【画像】覚えておこう!これが高速で「違反となる行為」です!画像で見る(30枚以上)

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