カワサキ レーシングのジョナサン・レイ選手 SBKの史上最多優勝記録を樹立
カワサキ レーシング チームのジョナサン・レイ選手は、2018スーパーバイク世界選手権第7戦チェコ大会で通算60勝目を挙げ、史上最多優勝記録を樹立しました。
前人未到の60勝達成、今年もチャンピオン最有力候補
2018スーパーバイク世界選手権第7戦チェコ大会は、これまで通算59勝を挙げ、史上最多優勝記録でカール・フォガティと並んでいたジョナサン・レイ選手(Kawasaki Racing Team)が、レース1で60勝目を達成し、新記録を樹立しました。
新記録樹立の記念すべき舞台となったブルノ・サーキットは、2012年を最後にレースカレンダーから外れていましたが、6年ぶりに復活し通算9回目の大会を開催し、久々にブルノを走ることになったレイは、転倒事故で赤旗中断再スタートとなった波乱のレース1でライバルを圧倒し、2位のメランドリ(ドゥカティ)に約5秒のリードを築き、独走で優勝を飾りました。
「帝王」の異名をもつカール・フォガティの記録を19年ぶりに塗り替えたレイ選手は、世界記録樹立を記念したTシャツを着て表彰台に立ち、ファンから盛大な祝福を受けました。
レイ選手は2015年にKawasaki Racing Team に移籍したその年にタイトルを獲得して世界中の注目を集めると、2016年、2017年とタイトルを獲得、スーパーバイク世界選手権史上初の3年連続チャンピオンに輝き、Kawasakiも3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得しています。
今年も7戦を終えて総合首位をキープしており、4年連続チャンピオンに向けて着実に前進しています。今回最多優勝記録を更新し、スーパーバイク世界選手権の歴史にその名を刻みました。
ジョナサン・レイ選手は、優勝したレース1の終了後にコメントを出しています。
「ワールドスーパーバイクで最も優勝回数が多いライダーとなり、とても嬉しい。この優勝を祝いたいところだが、明日もレースがあるから有頂天になってパーティーをやってる場合ではない。これまで素晴らしいマシンに乗せてもらい、毎回表彰台に立つ機会を与えられ本当に幸運だ。60回目という記録的な優勝だけに、とても嬉しくてピットボードまで走っていった。
アッセンの後、そしてイモラの前にここへきてテストを行った。本当にタイトなスケジュールだったが、チームが本当に努力してくれた。昨日は誰にとってもコンディションが良くて、ストレスは少なかった。ブルノで丸2日間、すべてのセットアップを試すことが出来たし、今日はそれほど心配はしていなかった。そこからすべてをまとめることが出来た」
SBKで史上最多優勝記録を樹立したジョナサン・レイ選手を7月鈴鹿サーキットで開催される2017-2018EWC(FIM世界耐久選手権)最終戦鈴鹿8時間耐久で実際の走りを見ることもできます。
【了】