インテリアのキーワードは「GLIDING COCKPIT（グライディングコックピット）」。滑空するような高揚感を感じるデザインでまとめつつ、ドライバー・パッセンジャー両者が快適に過ごせる空間としています。

　インパネは水平基調で車幅感覚が掴みやすいピラー造形とし、視界の良さを追求。センター位置にマーカーを配したD型のステアリングや専用フルグラフィックメーター、センターコンソール中央に走行系スイッチをまとめ、操る喜びを体現しています。

　シートはドライバーとパッセンジャーで異なり、ドライバー席はホールド感を高めた「スポーティネス」を、パッセンジャー席は程よく包まれる「コンフォート性」を提供。

　これには「2人のための特別な時間を共有するクルマに乗ってほしい」という思いが込められているといいます。

　インテリアカラーはブルー×ホワイトのハイコントラストコーディネーションを基調とし、インパネにはバイカラーの「Prelude」ステッチと雲柄デザインをあしらい、シートには千鳥格子のデザインを施すなど、細部にこだわりと特別感を与えています。

　インテリアデザインを担当した東森 裕生氏は「幼い頃に見た真っ赤な3代目のプレリュードの思い出を追いかけながら、かつては憧れだったクルマに自らの手で携われたのは奇跡だと感じています」と語りました。

　また、新型プレリュードはスペシャリティクーペというキャラクターですが、日常使いも追求。

　狭い場所でも乗降しやすいドアトリム形状や、乗降時に各部に手をつくことを想定した滑りにくい梨地シボの採用、また4人乗りクーペとして十分な後席の居住性を確保しています。

　ラゲッジスペースはリアシートを倒さない状態で、ハードケース大中サイズを2個収納できるほか、リアシートを倒せばゴルフバッグあるいはサーフボードが2つ、ロードバイク1台、235／40R19サイズのタイヤを4本収納できます。

※　※　※

　今回、パワートレインなどの情報はアナウンスされませんでしたが、すでに発表されている情報では、2モーターハイブリッドシステム「e：HEV」の採用に加え、エンジンとモーターを制御しレスポンス性を高める次世代技術「Honda S+ Shift」をホンダ初搭載する予定です。

　Honda S+ Shiftは、運転状態に合わせてシフトアップ、シフトダウンを行い、最適なエンジン回転数を維持することでリニアなレスポンスを発揮することや、従来のATらしいダイレクト感のある変速も実現する機構です。

　また、「アクティブサウンドコントロールシステム」も備え、エンジン回転数にマッチしたサウンドを再生し、ドライブの高揚感を引き立てます。

　足回りでは、スポーツモデル「シビックタイプR」の「デュアルアクシス フロントサスペンション」の設計が用いられ、高い走行安定性と操縦性を発揮します。

※　※　※

　新型プレリュードの正式な発表・発売は、2025年9月を予定しています。

　なおホンダ公式のオンライン販売サイト「Honda ON」では、ムーンリットホワイトにブラックルーフを組み合わせる限定車「PRELUDE Honda ON Limited Edition」が販売予定です。