三菱の斬新「軽ワゴンSUV」がスゴイ! 「専用デザイン×地上高アップ」のタフ仕様! 実は“室内も拡大”していて快適! 「eKクロス」のご先祖モデル!? “4WD”もあった「eKアクティブ」とは?
これまで「eK」シリーズでは、スポーツモデルやクラシカルなモデルなど複数のバリエーションを展開していました。そのなかで、現在の「eKクロス」以外にもクロスオーバーSUVタイプのeKモデルが存在していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
eKクロスのご先祖モデル!?
「eKワゴン」は、三菱が販売する軽トールワゴンです。
2025年現在、4代目モデルを展開していますが、2001年に登場した初代モデルでは、「eKワゴン」をはじめ、スポーツモデルやクラシカルなモデルなど、「eK」シリーズとして複数のバリエーションを展開していました。
そのなかに、軽自動車としては珍しい「クロスオーバーSUV」があったことをご存じでしょうか。

そのモデルとは、初代eKシリーズにラインナップされていた軽クロスオーバーSUVが「eKアクティブ」です。
初代eKワゴンでは、「eKスポーツ」や「eKクラッシィ」など、さまざまなバリエーションを展開。
eKアクティブはその一つで、名前の通り、アウトドアレジャーなどアクティブなライフスタイルを楽しみたいユーザーに向けたモデルです。
eKアクティブのコンセプトは「スポーティ&SUVスタイルワゴン」。
eKワゴンの使い勝手や快適な乗り心地を継承しつつ、スポーティな走行性能とアウトドアシーンに映えるワイルドなデザインを両立させたのが特徴です。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1600mmで、eKワゴンと比べ全高が50mm高くなっています。
また、最低地上高も10mm高く設定されていました。
エクステリアデザインは、eKワゴンから大きく変更されています。
たとえば、フロントグリルは中央にエンブレム付きのカバーを配したデザイン(いわゆる「ブーレイ顔」)を採用。
大型の専用バンパーやバンパーガードを装備し、タイヤも軽自動車としては大きめの165/60R14サイズを採用することで、SUVらしいワイルドな外観を実現していました。
一方、インテリアはeKワゴンとほぼ共通で、SUVらしい雰囲気はあまり感じられません。
ただし、全高が50mm高くなったことで室内空間のゆとりが増し、ヒップポイントが上がったことで視界が広がり、eKワゴンよりも快適な視認性を確保していました。
搭載エンジンは660ccのNA(自然吸気)とターボの2種類で、最高出力はNAが50ps、ターボが64ps。
トランスミッションは4速ATのみで、駆動方式はFFと4WDが用意されていました。
eKシリーズの魅力を巧みに融合させ、軽自動車としては珍しいSUVタイプに仕上げたeKアクティブですが、残念ながらフルモデルチェンジのタイミングでラインナップから外れました。
しかし、4代目eKワゴンの発売時に、SUVタイプの「eKクロス」が登場しており、実質的な後継モデルと言えるでしょう。
なお、eKアクティブは中古車市場では50万円以下で購入可能な個体もあります。
流通台数は少ないものの、手頃な価格で軽SUVを探している人には魅力的な選択肢かもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。















































