ホンダ「フリードハイブリッド」の実燃費をテスト! 人気ミニバンの実力を徹底チェック
カタログ記載値と比べ、実燃費はどれほどのものだったのか
4つの走行環境で燃費をはかってみましたが、ワインディング路を除けばどれも20km/L以上。アップダウンが激しい峠道でも18.5km/Lとフリードハイブリッドの実燃費はかなりの実力といえます。
ところで、この実燃費はカタログ記載のJC08モード燃費値と比べてどうでしょうか?
フリードハイブリッドのJC08モード燃費は、25.2から27.2km/L(4WD車含む)。今回の仕様(ハイブリッドG Honda SENSING FF 7人乗り)は26.6km/Lです。道路状況が悪かった往路の高速道路を除けば実測燃費はその2割強落ちとなりました。また復路の高速道路はJC08モード燃費からの落ち込みが1割にも満たなかったので、達成率は高いといえます。
フリードハイブリッドの燃費のいい走り方とは
ハイブリッドのフリードで市街地における燃費を伸ばすには、発進加速は停止状態からタイヤひと転がりだけゆっくりスタートをすることを心がけ、あとは少し強めに加速してモーターのアシストを有効活用。そのかわり巡行速度まで加速したらサッとアクセルを緩めるなどメリハリの効いた運転を心がけるといいでしょう。ダラダラと加減速する運転は燃費にもよくありません。
また、フリードには高速道路は前を走るクルマに速度を自動的にあわせてくれる追従型クルーズコントロール(「B」系を除き標準装備)が装備されています。これを活用して速度を抑え気味に走ると、疲れることなく燃費を伸ばすことができます。一定車速で走るトラックの後ろを走ると車線変更の回数も減らせるのでロングドライブでも疲れません。
【了】
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。