すげぇ… トヨタ「スープラ」が蘇った! 懐かしすぎる「パカッとヘッドライト」が印象的! 「70」復活の裏話… どんなカタチで?

トヨタの名車「70スープラ」を復活させるというプロジェクトがありました。どのようなカタチでレストアされたのでしょうか。

匠の技が甦らせる!トヨタ70スープラのレストアプロジェクト

 かつて一世を風靡した名車たちを現代に蘇らせる取り組みは、クルマ好きの間で大きな関心を呼んでいます。

 とくに自動車業界で近年注目を集めているのが、古いクルマのレストア(復元)です。

 また各自動車メーカーもすでに生産・販売終了から時間が経っているクルマに対するアフターパーツ(ヘリテージパーツ)を展開。

 近年はトヨタやホンダ、日産、マツダなどからのパーツラインナップも増えてきました。

 さらにはヘリテージパーツだけでなく、レストアプロジェクトも展開されています。

 今回は、そのなかでトヨタの名車「70スープラ」を復活させるというプロジェクトにスポットを当てていきます。

まるで新車みたいな「70スープラ」
まるで新車みたいな「70スープラ」

 このプロジェクトは、旧車のレストアを得意とする「GRガレージ富山新庄」、旧車のレンタカーを通じてお客様を笑顔にする「Vintage Club by KINTO」、そしてGRヘリテージパーツを開発製造する「TOYOTA GAZOO Racing」の3社が協力して取り組むものです。

 それぞれが異なる専門性を持ち寄り、70スープラというトヨタの名車を甦らせるという目標に向かって一丸となりました。プロジェクトの核となるのは、GRガレージ富山新庄の匠の技術です。

 GRガレージ富山新庄の担当者は「レストアが得意分野で、皆さんから頼っていただくには、しっかりしたもので返すというのをお仕事としてさせていただいている」と語ります。

 その評判は全国に広がり、古い車の問い合わせが毎日のように寄せられるほどだといいます。

 今回のプロジェクトは、トヨタからの依頼で始まりました。「70スープラをレストアしてみませんか」という話があり、チームはこのチャレンジを受け入れたのです。

 ●匠の目が見抜く!見えない部分の深刻な状態

 一見すると美しく見えるクルマでも、プロの目には様々な問題点が見えてきます。

 GRガレージ富山新庄では、特別な技術を持つ2人のスタッフが任命され、車の状態を隅々まで調査しました。

「錆びて穴開いているところとか、結構ひどい状態なところがありました」と担当エンジニアは語ります。

 特に、スペアタイヤが収納されている部分は錆びて穴が開いており、以前に一度修理されていたものの、パネルで単に穴を隠していただけの状態だったといいます。

 担当者は「はぐってみたら、結局は穴だらけという状態でした。かなりその見えないところがひどい状態でした」と説明。

 実際、表面上は綺麗に見えても、見えない部分では雑な修理がされていたのです。こうした問題箇所を発見し、元の形に戻すことが彼らの使命でした。

「70スープラ」をレストアしている様子

 ●骨格から蘇らせる全面レストア

 レストア作業の最初のステップは、エンジンを車体から取り外すことから始まりました。「エンジンを下ろすには、固形類、燃料、水、その他大きいものでミッションなど、そういったものを外す必要がありました」と技術者は説明します。

 古い車なだけに、部品が破損してしまう心配もありましたが、チームは慎重に作業を進めました。

 ボディの担当者は、錆びて穴が開いた部分を見つけ出し、一つ一つ修復していきます。「綺麗に溶接して強度も上げておきました」と担当者は語ります。強度の確保は安全面でも重要なポイントです。

 また、塗装の作業も念入りに行われました。「過去に修復歴のあるクルマでしたので、塗装表面がまだら模様になっていて、全塗装を行い、サビも修復することになりました」と担当者は説明します。

 鉄板が錆びている部分には、赤錆から黒錆に変換させる錆転換剤という薬品を使って処理を施したそうです。

 ●細部にこだわる職人技

 レストア作業の特徴は、細部へのこだわりです。「部品点数が多いので、ボルト、ナット1個ずつ錆び取りなど、ものすごい細かい作業が入ってくる」と担当者は語ります。これらの作業はほとんどが手作業で行われ、この工程が終わらなければボディを組み立てることもできません。

 足回りの部品については、一つ一つ錆を落とし、塗装し直す作業が行われました。「サスペンションのメンバー、エンジンのメンバーなど、その辺の錆取り作業を終わって塗装までしました」と担当者は説明します。

 また、今回のプロジェクトでは、TOYOTA GAZOO Racingが提供するGRヘリテージパーツも活用されました。

 例えば、コントロールアームのゴムブッシュが切れている部分は、新しいパーツに交換されました。「ヘリテージパーツの一つで、取り付ける場所としてはこういう感じで、これをここにはめるというものに関して、そのまま交換という形で」と担当者は説明します。

 レストア作業は、2022年10月末から始まり、足掛け6ヶ月の歳月をかけて完成。

 GRガレージ富山新庄のレストアへの情熱は並々ならぬものがあり、「しっかりしたもので返す」という彼らの信念は、今回のプロジェクトでも遺憾なく発揮されました。

「70スープラ」をレストアしている様子

※ ※ ※

 この70スープラは、2025年2月の「ノスタルジック2days2025」、「オートモビル カウンシル2025」で披露され反響を呼んびました。

 今後は他の車種でもレストアプロジェクトを展開していくようです。

【画像】まるで新車! 「復活のスープラ」画像を見る!(17枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー