ヤリスより小さい! トヨタ新「最小・最安級コンパクトカー」がスゴイ! 約177万円なのに「超スポーティ」なホットハッチ! “GRモデル”も設定する「アギア」尼国モデルとは!
トヨタがインドネシアで販売している「アギア」とは、一体どのようなモデルなのでしょうか。
ヤリスより小さい! トヨタ斬新「最小・最安級コンパクトカー」!
トヨタが海外で展開しているモデルの中には、「日本でも売れそう」なモデルが数多く存在します。
とくにアジア圏専売のコンパクトハッチバックは、日本市場でも受けそうなデザインのモデルが多いのが特徴。
例えば、インドネシアで販売している「アギア」は、日本での発売を希望するユーザーも多い一台です。

アギアは、トヨタ(正式にはトヨタの現地合弁会社「トヨタ・アストラ・モーター」)が2013年からインドネシアで販売している5ドアハッチバックです。
このアギアが誕生した背景には、インドネシア政府が2013年7月に発表した「ローコストグリーンカー(LCGC)」という政策があります。
これは自動車産業の振興と環境保護を目的としたもので、低価格かつ燃費効率の優れたクルマを優遇するというもの。
当時各メーカーがこの政策に適合する車両を企画しましたが、その中でダイハツが企画・開発したモデルがアギアでした。
つまりアギアは、そもそもダイハツが生み出したクルマなのです。また生産もダイハツの現地工場で行われているので、販売のみがトヨタブランドで行われるという仕組みです。
ちなみに、ダイハツブランドでは同じモデルが「アイラ」という名前で販売されています。
こうして2013年に登場した初代アギアは、ダイハツの軽自動車「ミライース」の開発ノウハウを活かして生み出されたクルマでした。
ボディサイズは全長3600mm×全幅1600mm×全高1520mmとコンパクトで、最低車重は740kgと非常に軽いのが特徴です。
エクステリアデザインは、吊り上がったヘッドライトと横長のフロントグリルが個性的。
また2017年のマイナーチェンジの際には、当時のトヨタのデザインコンセプトである「キーンルック」が取り入れられ、どことなく3代目「ヴィッツ」や「アクア」といった、トヨタのコンパクトハッチバックに共通した雰囲気になりました。
パワーユニットには、1リッターの直列3気筒DOHCエンジンの1KR-DE型を搭載。
最高出力65馬力を発揮し、トランスミッションは4速ATと5速MTの2種類を設定。駆動方式はFFでした。
そして2017年には、エンジンを1KR-DE型から最高出力68馬力の1リッターエンジン1KR-VE型に変更したほか、さらに最高出力82馬力とハイパワーの1.2リッター直列4気筒エンジン(3NR-VE型)を搭載したモデルも追加されました。
この初代アギアは2023年まで展開され、販売台数は約32万台以上と高い人気を誇りました。
2023年2月にはアギアのフルモデルチェンジが発表され、翌3月に2代目アギアが市場デビューを果たします。
新しくなったアギアは次世代プラットフォーム「DNGA-A」を採用しており、ボディサイズも全長3760mm×全幅1665mm×全高1505mmとサイズアップ。
エクステリアは先代よりもスポーティな雰囲気で、どことなく「スイフトスポーツ」を思わせるホットハッチの流儀を感じるデザインです。
搭載するパワーユニットは、「WA-VE型」という、1.2リッター直列3気筒エンジンで、最高出力は88馬力。トランスミッションはCVTのみという組み合わせになりました。
さらに、トヨタ車でおなじみの上級スポーツグレード「GRスポーツ」も新たに設定。この「アギア GRスポーツ」は、専用のエアロパーツを追加した特別モデルで、足回りには専用のチューニングが施されています。
また2025年5月28日には、新たなスポーティグレード「スタイリックス」も発表。
スポーティさと洗練性を高める専用エアロパーツを採用するほか、前後マッドガードなども装備する、実用性も確保した魅力的なグレードです。
この現行アギアの車両価格は、2億60万ルピア(日本円で約177万円)からとなっています。
※ ※ ※
2代目アギアは日本の自動車ファンからも注目を集めており、「日本市場にも導入してほしい」という声も多く挙がったものの、それは現在まで実現していません。
日本のコンパクトカー市場は競合するモデルが多く、他メーカーはもちろん同じトヨタ内にもライバル車が多く存在します。
しかしアギアが日本で発売された際には一体どのような評価が下されるのか、気になるところです。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。
























































































