トヨタ「“斬新すぎる”2ドアクーペ」がスゴイ! めちゃ“超ワル顔”に「大胆カクカク・ボディ」採用! “前代未聞”の衝撃モデル「サイオン・ハコクーペ」USA仕様に大注目!
かつてトヨタは「ハコクーペ」というユニークなクーペを提案していました。一体どのようなモデルだったのでしょうか。
トヨタ「“斬新すぎる”2ドアクーペ」がスゴイ!
かつて2008年3月に開催された「ニューヨークモーターショー」で、トヨタは「サイオン」ブランドのコンセプトモデルを複数出展しましたが、その中に「ハコクーペ」というユニークなモデルがありました。
斬新なフォルムが話題となったハコクーペとは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。

サイオンとは、2003年から2016年までトヨタがアメリカおよびカナダで展開していた若者向けのブランドです。
そして同ブランドの将来を予感させるコンセプトモデルとして提案されたハコクーペは、「ハコ」と名付けられているように箱型のボディが特徴。
ボディサイズは全長3700mm×全幅1730mm×全高1460mmとコンパクトなサイズで、クーペでありながら比較的高めの全高も個性的です。
トヨタの東京デザイン部門が担当したエクステリアデザインは、他に類を見ない、大胆かつ斬新なものでした。
オレンジのカラーリングで彩られたボディでまず目を引くのが、キャビンの形状です。
フロントウインドウはボンネットからほぼ垂直に取り付けられており、サイドやリアも同様の形状。まるで箱型のキャビンをそのままクルマに載せたような個性的なデザインとなっています。
箱型ボディといえば、トヨタでも高い人気を誇った「bB」が挙げられますが、bBと比較するとルーフは低く、一方でベルトラインは高い位置に設定。そのため、まるで「上から押しつぶされた」ような個性的なスタイリングです。
また、目立つのはキャビン部分だけでなく、フロントマスクも横長の長方形グリルや目のように見えるヘッドライトなど、こちらも印象的なデザイン。折れそうなぐらい細いサイドミラーも斬新でした。
このハコクーペは、まさに「bBと古いアメリカンクーペの融合」がコンセプトのひとつだったそうですが、言われてみればまさにその通りで、かつ全く新しい魅力を持つクルマが誕生することになりました。
そしてエクステリアに負けじと、インテリアも個性的な仕上がりでした。
「ゲーム」をテーマとするインテリアは、オレンジとブラックを基調としていますが、運転席シートはオレンジ、助手席はブラックと色違いにするなど、独特なパターンの配色になっています。
また、メタリックオレンジのステアリングホイール中央には、ゲームコントローラーのようなデザインで各種スイッチを配置。豊富な収納スペースを設けたセンターコンソールには、ジョイスティックのような形状のシフターが設置されていました
そのほかにも、ダッシュボードにはビデオモニターが2つ埋め込まれており、Bluetooth接続で映像や音楽を再生可能。ビデオモニターは他にも両サイドのドア部分にもあり、Aピラーの下に設置したカメラ映像がこちらに映し出されるという、謎の仕組みも備わっていました。
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発表当時、高い注目を得たハコクーペでしたが、あくまでコンセプトモデルということで市販化されることはありませんでした。
噂では「評判次第では市販化も検討する」という話もあったそうですが、さすがに個性的すぎたのかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。



































