2リッターエンジン搭載で「680馬力」! 全長4.8m“ワイドなボディ”の爆速「スポーツセダン」がスゴイ! 「専用装備」&“最上級モデル”譲りの装備もり沢山! メルセデスAMG「C 63 S E PERFORMANCE」とは?
F1技術を取り入れた駆動システムを搭載する「Mercedes-AMG C 63 S E PERFORMANCE」は、通常の「Cクラス」をはるかに上回る600馬力オーバーの高出力を発揮します。一体どのようなクルマなのでしょうか。
F1技術に由来するハイパワーシステムを搭載!
メルセデス・ベンツ「Cクラス」は、日本国内で好調な販売台数を記録している人気の輸入車です。
日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した「モデル別新規登録台数順位」によると、2024年1月から12月までのランキングでは、販売台数5891台で5位にランクインしています。
そんなCクラスの中でも、2リッターという排気量からは想像できない驚異的なパワーを誇る高性能モデルが存在します。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

Cクラスは、誕生以来、世界のベンチマークとして君臨するメルセデス・ベンツの伝統的なDセグメントセダンです。
5代目となる現行モデルは、同社のフラッグシップセダン「Sクラス」譲りのデザインや先進技術を採用し、すべてのモデルを電動化しています。
そのなかでも最高のパフォーマンスを発揮するのが、メルセデス・ベンツのサブブランド「メルセデスAMG」が手掛ける「C 63 S E PERFORMANCE」です。
2023年10月に発売された同車は、モータースポーツの頂点であるF1の技術を取り入れた高性能プラグインハイブリッド車として登場しました。
ボディサイズは全長4835mm×全幅1900mm×全高1455mm、ホイールベースは2875mmと、専用エアロやフェンダーの装着により全長・全幅ともに通常のCクラスと比べて80mm拡大されています。
エクステリアでは、専用デザインのフロントバンパーにエアアウトレットを備えたボンネット、サイドに20インチの鍛造アルミホイールや「TURBO E PERFORMANCE」のエンブレム、リアに赤く縁取られた「C63 S」の専用エンブレムを装備。
インテリアは、ダッシュボードや11.9インチの縦型スクリーンが運転席側にわずかに傾けられたドライバーファーストの設計が特徴です。
シートには、長時間の快適な運転を可能にし、サーキット走行でも安定した姿勢を保てるAMG専用のナッパレザースポーツシートを採用しています。
また、Sクラス譲りの先進技術も特徴の1つです。
MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)は、学習機能付きAIによる音声認識に対応し、エアコンやナビゲーションの操作が可能です。
さらに、カメラ映像にナビの矢印を重ねて表示する「ARナビゲーション」や、高速道路でのステアリング、アクセル、ブレーキ操作をアシストする「インテリジェントドライブ」を標準装備しています。
パワートレインは、職人の手作業で組み立てられた2リッター直列4気筒ターボエンジン(M139型)をフロントに搭載。
エンジン単体では最高出力476PS、最大トルク545Nmを発生します。
リアには定格出力80kW、最大出力150kWのモーターと6.1kWhのバッテリーを搭載しています。
そして「メルセデスAMGペトロナスF1チーム」のマシンで実績のあるシステムを基にした電動ターボチャージャーを採用し、システム全体の出力は680PS、トルクは1020Nmに達します。
これは、Cクラスはもちろん、2リッターエンジン搭載車として世界最高レベルの性能です。
トランスミッションは9速ATのAMGスピードシフトMCTを採用。
駆動方式は、走行状況に応じて前後輪の駆動力を配分する4WDシステム「4MATIC+」をCクラスで初めて搭載しています。
なお、C 63 S E PERFORMANCEの希望小売価格(消費税込み)は1714万円です。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。


























