全高1850mm! ダイハツの「“2人乗り”軽スーパーハイトワゴン」がスゴかった! 後席なしで最大級の「ひろびろ荷室」採用! 背が高すぎる商用バン「ハイゼットキャディー」とは!
かつてダイハツは「ハイゼットキャディー」とい軽商用バンをラインナップしていました。一体どのようなモデルだったのでしょうか。
後席なしで最大級の「ひろびろ荷室」採用!
「ハイゼット」はダイハツが展開する軽貨物車シリーズの名称です。
バンやトラックなど複数のボディタイプがありますが、過去にはスーパーハイトワゴンタイプの「ハイゼットキャディー」というモデルが存在しました。
一体どのようなクルマだったのでしょうか。

ハイゼットキャディーは、「ハイゼットカーゴ」の派生モデルとして、ダイハツが2016年に発売した5ドアの軽貨物車です。
ハイゼットと聞くと、広い荷室のバンタイプや軽トラックタイプをイメージしますが、ハイゼットキャディーは背の高いスーパーハイトワゴンタイプ。というのも、ハイゼットキャディーは「ウェイク」がベースだからです。
ウェイクとは、2014年から2022年まで販売された乗用タイプの軽ハイトールワゴン。軽自動車ならではの取り回しの良さと、全高1835mmという圧倒的な背の高さにより、軽自動車では最大クラスの広い車内空間が特徴のクルマでした。
このウェイクの後席を取り外して荷室スペースを広げたのがハイゼットキャディーです。そのため、ウェイクとは異なりフロントシートのみの2人乗りとなっています。
ハイゼットキャディーが誕生した背景として、「室内の静かさ」「足元の広さ」「乗り心地の良さ」といったニーズが商用車でも高まったことが挙げられます。
特に当時は女性やシニアが商用車を利用することが増えていたこともあり、荷物積載量よりも、使いやすさや働きやすさを重視したモデルということで、ウェイクベースのハイゼットキャディーが開発されました。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1850mmと背の高いボディを実現。一方で最大積載量は150kgと、他の商用車と比較して少なめです。
しかし、ウェイクの特徴である「快適な乗り心地」は健在で、普段からトールタイプの軽自動車に乗っている人は同じ感覚で運転、また乗り降りできるのもポイントでした。
パワーユニットはウェイクと同じ660cc直列3気筒DOHCの「KF-VE型」(最高出力52馬力)と、660cc直列3気筒DOHCターボ「KF-VET型」(最高出力64馬力)。トランスミッションはCVTで、軽貨物車として十分な走行性能と乗りやすさ、さらに燃費性能にも優れた一台でした。
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当時のニーズに沿った特徴を持つハイゼットキャディーでしたが、思いのほか販売台数は伸びず、2021年に販売終了。ベースとなったウェイクも2022年に販売を終えています。
残念ながら、ハイゼットキャディーの販売数は不振だったものの、最近では広い荷室を居住スペースにカスタムするなど、アウトドアシーンで活用される機会が増加しています。
また現在の中古車市場では年式が新しくても100万円以下で流通しているなど、手に入れやすいのも魅力となっています。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。































