今でも納期待ち人気SUV、トヨタ「ハリアー」の売れ筋ターボモデルを実燃費テスト!
高速道での実燃費は「17.3km/L」を計測
そして常磐道へ。休日の朝につき高速の下り線の交通量は比較的多めながら、あまり燃費に影響をおよぼすほどではない程度の状況のところ、高速道での実燃費は谷田部ICまで約40キロを走行して17.3km/Lとなりました。
走りについては、ターボ車専用装備として、パフォーマンスダンパーを搭載していることが挙げられます。これのおかげで車体の微振動が減り、ハンドル操作に対して、より素直に回頭するなど、既存グレードに対して走りが洗練されていることも、ハリアーのターボ車の魅力です。
また、ハリアー全車に標準装備される衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」に含まれるACCの制御もよくできていて、前走車との車間距離を的確に保ってくれます。たとえエコモードを選んでも、ストレスを感じることはありません。
谷田部ICからは、一般道を走ります。信号はまばらで、交通量は少なめ。制限速度は概ね50km/h。ここから筑波山のふもとまで念のため計測したところ、12.7km/Lとなりました。
ワインディング路での実燃費は「7.2km/L」を計測
つづいて、ワインディングの燃費を計測するため筑波山に向かいます。かなり上り勾配がきついことが効いて、ヒルクライムのみでは4.9km/Lという表示。ただし、低回転域から十分なトルクが得られるおかげで、急坂でも軽くアクセルを踏み増すだけでしっかりと上ってくれるのは頼もしいかぎりでした。
そのままリセットせずにダウンヒルしたところ、今度はみるみる上昇して、ほぼ平坦なところまで走ったところで、7.2km/Lまで上がりました。さすがに勾配のきついワインディング路での実燃費はあまりよろしくないようです。
そこから先では谷田部ICから筑波山までの区間よりも周辺の住宅も増え、信号と信号の間隔が短くなったことが燃費にも表れて、9.2km/Lと最初に計測した市街地に近い数値となりました。
むろん、ハイブリッドのほうが実燃費値はずっと良いことには違いないでしょうけれど、このクラスのSUVとしては、2リッターターボモデルでもまずまずかなと思います。動力性能的にも、これだけ走ってくれれば十分と思った次第です。
【了】