2000万円超えの「高級ハイエース」!? まるで“家”な「ウッド内装」の「“4人乗り”モデル」公開! 超広々なビッグモデル「van hotel」とは
トリプルスリーアーキテクツが、「持ち運べるホテル」をコンセプトに手掛けた「van hotel」を東京アウトドアショー2025に展示しました。どのようなクルマなのでしょうか。
“まるでホテル”なキャンピングカー!?
2025年6月27日から29日までの3日間、日本最大級のアウトドアイベント「東京アウトドアショー2025」が開催されました。
さまざまなキャンピングカーが立ち並ぶなか、建築設計事務所が手掛けた“まるでホテルのような”キャンピングカー「van hotel」が注目を集めていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

van hotelを手掛けたのはトリプルスリーアーキテクツ。横浜の建築設計事務所で、住宅、リノベーション、店舗、家具の設計など幅広く建築業務を行っています。
van hotelは、トリプルスリーアーキテクツ代表・宇津木喬行さんがキャンピングカーをレンタルした際の気づきから生まれたプロジェクトだといいます。
建築設計事務所の強みを生かしたキャンピングカーで、トヨタ「ハイエース」がベースになっているタイプと、フィアット「デュカト」がベースになっているタイプの2種類があり、会場にはハイエース(スーパーロング)をベースとした定員4名のキャンピングカーが展示されていました。
なお、現在はレンタルもしくは販売という形で展開されています。
車両の特徴について、会場のvan hotel担当者は以下のように話します。
「普段キャンピングカーに使われないような本物の木材を使用したり、壁を左官壁にしたりすることで、まるで家のように落ち着いて暮らせるようなキャンピングカーをコンセプトに作っています。
販売については、お客様とイチから好きなように内装を作るというようなサービスを提供していますので、内装を全てお客様の好きなようにできるというのがポイントですね。
レンタカーだと、1泊2日で3万9000円になります。
ソファーは、ベッドのシングルサイズくらいになりますし、上は奥行きが2mくらいあるので、セミダブルくらいのサイズはあります。
定員は4名ですが、大人2人なら上と下で、余裕で寝られるかなと思います」
実際に車内を見てみると、手足が触れる場所には天然木材を、収納扉にはラタンを採用しており、温もりを感じさせる木材たちが、落ち着きのある車内空間を演出しています。
キッチンはドアの外までスライドして車外へ展開できるようになっているため、キャンピングカーならではの手狭さを感じさせません。
また、ドア部分にはサイドオーニングがついているため、急な雨でも安心です。
リビング部分はソファーとテーブルで構成されており、テーブルを折り上げ、ソファーをベッドにすることで、リビング部分からベッドルームへ早変わり。
また、リアゲートを開けてウッドデッキを展開することができ、クルマの後方部を半屋外の縁側テラス空間にすることができるため、開放感のあるくつろぎのひとときを過ごすことができます。
両サイドには小窓があるため、外の様子をうかがうことはもちろん、吹き抜ける風を感じることもできます。
また、本やスマートフォンなど物を置けるスペースや読書灯、コンセントもあるため、快適に過ごすことができそうです。
本当にホテルのようなつくりで、車中泊ということを忘れてしまいそうなほどの内装となっています。
なお車両販売価格は、ハイエースで2100万円から、デュカトで2600万円からとのこと。
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車両の反響について、前出の担当者は以下のように話します。
「レンタルされる層は幅広く、ペット連れの方や、20代の女性3人グループ、50代の自営業をされている夫婦など幅広いですね。
普段のキャンピングカーだと素材感が気になる人が、建築家が手掛けるところに寝泊まりしてみたいという興味で借りてくださる方もいらっしゃいます」
公式サイトによると、アメニティも充実しているとのこと。
焚き火台や取り外し可能なガスコンロはもちろん、キッチン用具(食器、カトラリー、包丁等調理器具など)、コーヒーミル、化粧品やハンドソープと、アメニティまでホテルのようです。
会場で実際に「van hotel」を目の当たりにすることで、コンセプトである「持ち運べるホテル」を肌で感じることができました。
Writer: シープロダクション
自動車を中心とした記事制作を手がけている制作ユニット。わかりやすく読みやすい構成を意識し、新車情報やカーライフに役立つ知識まで幅広く発信している。クルマ好きはもちろん、ライトユーザーでも楽しめるコンテンツを心がけている。


































