まもなくトヨタ新SUV「フロントランダー」登場か!? 顔が変わりすぎ!? 個性的デザインと特徴は? 「カローラクロス」姉妹車、中国政府が公開

トヨタ「カローラクロス」の姉妹車「フロントランダー」が中国ではマイナーチェンジを間近に控えていることがわかりました。

カローラクロス中国専売姉妹車「フロントランダー」、ニューフェイスで登場間近か

 トヨタ「カローラクロス」の姉妹車「フロントランダー」がマイナーチェンジを間近に控えていることがわかりました。

 中国では「フロントランダー」として展開されていますが、いったいどのようなクルマなのでしょうか。

トヨタ「フロントランダー」が顔を変えた!? まもなく登場か?(画像元:中華人民共和国工業情報化部/通称:工信部)
トヨタ「フロントランダー」が顔を変えた!? まもなく登場か?(画像元:中華人民共和国工業情報化部/通称:工信部)

 カローラクロスは2020年7月にタイで初めて公開され、その後、2021年9月に日本でも発表、発売されました。

 カローラシリーズ初めてのSUVということで実用性を重視した設計となっており、日本でも納車まで長い時間を要する大人気モデルとなっています。

 一方、中国ではカローラクロスに加えて姉妹車の「フロントランダー」が2022年1月より販売されています。

 日本の自動車メーカーが中国で合弁会社を2社以上展開している場合、それぞれの合弁会社から同じ車種をデザインと車名の異なる姉妹車としてリリースする傾向にあります。

 カローラクロスの場合、本家カローラクロスは第一汽車との合弁「一汽トヨタ」、フロントランダーは広州汽車との合弁「広汽トヨタ」がそれぞれ製造・販売を担当しています。

 これ以外にも、「カローラ/レビン」、「アリオン/レビンGT」、「イゾア/C-HR」、「クラウンクルーガー/ハイランダー」、「RAV4/ワイルドランダー」、「ハリアー/ヴェンザ」、「グランビア/シエナ」、「クラウンヴェルファイア/アルファード」などが、それぞれ一汽トヨタ/広汽トヨタで展開されています。

 中国では現在、一汽トヨタのカローラクロスが月間1万6000台前後、広汽トヨタのフロントランダーが月間1万3000台前後を売り上げており、合算すると中国でテスラ モデルYに次いで人気なSUV車種となります。

 そんなフロントランダーですが、発売から3年半が経過した今、マイナーチェンジを控えていることがわかりました。

 この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)の公式サイトです。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。

 明らかとなったフロントランダーのマイナーチェンジモデル最大の特徴は外装デザインの刷新です。

 中国仕様のカローラクロスは東南アジア向けや欧州向け、北米向けの「L」「LE」「XLE」グレードで採用されている大きめのグリルを有するフロントマスクであった一方、これまでのフロントランダーは2025年5月以前の日本仕様車と同じフロントマスクでした。

 新しくなったフロントランダーはよりグリルレスな顔つきへと刷新され、日本で販売されている「GR SPORT」モデルのような分割線を上部に、塗装部分を挟んでその下に台形の分割線をさらに有し、その中身も塗装された樹脂パーツで構成しています。

 こうすることで、今までのモデルで顕著だった黒樹脂のグリル部分を少なくし、より洗練された先進的なイメージを演出している印象です。

 また、上位グレードのヘッドライトに関しては2025年5月以降の日本仕様車「Z」「GR SPORT」グレードで採用されている「Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ&LEDデイタイムランニングランプ」を採用していると見られ、複数のLEDライン発光で構成された新デザインとなります。

 リアのデザインに関しては大胆な変更はありませんが、上位グレードではフロントのように、日本では2025年5月以降に新たに採用されたフルLEDのリヤコンビネーションランプを採用しています。

現在中国で販売されているトヨタ「フロントランダー」。基本的には「カローラクロス」と同じ。
現在中国で販売されているトヨタ「フロントランダー」。基本的には「カローラクロス」と同じ。

 一方、同時に情報が公開された下位グレードではこれまで同様、上半分を赤、下半分が白のテールランプとなっています。それ以外のバンパーなどの箇所に関しては、基本的に変更されていません。

 ボディサイズは全長4490 mm x 全幅1825 mm x 全高1625 mm、ホイールベース2640 mmと記載されており、こちらに関しても現行モデルと大差はありません。

 パワートレインに関しては現在、中国でM20A-FKS型2.0リッター直列4気筒エンジン(中国ではM20Cと呼称)を搭載する純ガソリンモデルと、M20A-FXS型2.0リッター直列4気筒エンジン(中国ではM20Fと呼称)を搭載するハイブリッドモデルが展開されていますが、新モデルでも同様の展開と見られます。

 添付された他の写真からは販売中のモデル同様、ルーフをブラックに塗装したツートン仕様や、パノラマルーフといったオプションも設定されていることがわかります。

 フロントランダーのマイナーチェンジモデルがいつ発売されるかは不明ですが、工信部に登場したということは正式発表がもう間もなくであることを意味します。

 筆者の予想では夏が明けて秋ごろに発表されるのではないかと予想します。

【画像】あれ?かっこいい? トヨタ「フロントランダー」の画像を見る!(30枚以上)

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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