トヨタが展開するコンパクトハイブリッドカー「アクア」は、環境性能と扱いやすさを両立したモデルとして高い評価を受け続けています。

　現行型となる2代目は2021年7月に登場し、国内の幅広いユーザー層に支持されている1台です。

　アクアのスタート価格は214万円（消費税込、以下同様）で、ハイブリッド車としては比較的手の届きやすい価格設定がなされています。

　ボディサイズは、全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mmと、都市部でも取り回しやすいサイズ。狭い道や駐車場での扱いやすさも、アクアの大きな魅力のひとつです。

　エクステリアは丸みを帯びたフロントフェイスに、大きく開いたグリルデザインを採用。可愛らしさと未来感をバランス良く融合しています。

　また上級グレードのZにはデイライト機能付きのBi-Beam LEDヘッドランプを装備。LEDテールランプが精悍な印象を演出しています。足元には15インチのアルミホイールが装備され、足元にも高級感を感じられます。

　カラーバリエーションは全10色以上と豊富で、明るい色から落ち着いたトーンまで選べるのも嬉しいポイントです。

　インテリアは水平基調のインパネ設計で、見晴らしがよく圧迫感のない運転席まわりになっています。

　Zでは10.5インチの大型ディスプレイオーディオや、上級ファブリックシートなど、日常の快適性を高める装備も充実しています。

　後席の広さも十分で、足元スペースや頭上空間がしっかり確保されており、大人4人でも快適に乗車可能です。

　アクアのプラットフォームには、トヨタのコンパクトカー群で共通採用されているTNGA（トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー）「GA-B」が使われています。

　これはヤリスやヤリスクロスと同じもので、優れた操縦安定性と快適性を提供しています。

　アクアは骨格構造の見直しと超高張力鋼板の採用によって、軽量化と高剛性化を両立。これにより、コンパクトカーでありながらも安定感のある走りと、段差での衝撃のいなし方において、ワンランク上の質感が感じられるよう仕上がっています。

　パワーユニットは、1.5リッター3気筒エンジンと電気モーターを組み合わせ。優れた燃費と滑らかな加速を両立しています。

　さらに注目すべきは、バイポーラ型ニッケル水素電池を採用している点です。

　これにより、従来型よりも高い電圧と出力性能を実現。アクセルレスポンスの良さに加え、モーター走行できる速度域も拡大され、街乗り時の静粛性や快適性がより一層高まっています。

　ちなみにエントリーグレードのXは、カタログ燃費（WLTCモード）で34.6km／Lという数値を記録しています。

　装備が簡素化されているぶん軽量化されており、結果的にシリーズ内でもっとも高い燃費性能を発揮します。

　アクアは全車にトヨタの予防安全機能「Toyota Safety Sense」が標準装備されており、「プリクラッシュセーフティ」、「レーンキープアシスト」、「全車速追従型クルーズコントロール（グレードにより）」など、先進運転支援機能が充実しています。

　価格・燃費・走行性能・安全性といった全方位的なバランスの良さに加え、選べる多彩なグレード展開によって、幅広いニーズに応えることが可能です。

　2025年7月時点での価格は214万6000円（X 2WD）から283万7000円（特別仕様車Z”Raffine” E-Four）となっています。

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　アクアは、コンパクトカーの枠に収まらない高い完成度を持つハイブリッドカーです。日々の通勤や買い物といった用途で燃料コストを抑えたいユーザーにとって、非常に理想的な選択肢です。

　エントリーモデルとしての入門車にも、質感重視の上位グレードにも、それぞれ魅力があり、「生活の道具」としても「運転を楽しむ道具」としても活躍してくれる1台と言えるでしょう。