ホンダは、2015年に開催された「第44回 東京モーターショー」にて、「Honda Project 2＆4 powered by RC213V」（以下、プロジェクト2＆4）という斬新なスポーツカーのコンセプトモデルを公開しました。

　同車は一体どんなクルマで、現在どのような評価が寄せられているのか、取り上げて紹介します。

　プロジェクト2＆4は、世界にあるホンダの2輪車、4輪車のデザインスタジオから80名以上のデザイナーが参加して行われた社内コンペティション「グローバルデザインプロジェクト」でアイデアが選出され、開発がスタートしました。

　その外観は、1960年代のフォーミュラ・ワン世界選手権（F1）に参戦していたマシンがモチーフ。フレームやメカを見せる「ミニマムカバーデザイン」を採用しているのが特徴。

　エンジンを車体の中央付近に配置したミッドシップレイアウトを持つ4輪車でありながら、2輪車のようなフレームとボディカウルで構成される、他に類を見ないボディ構造がユニークです。

　運転席はむき出しとなるため全身で風を感じられるので、まさに「2輪車の開放感」と「4輪車の運動性能」を兼ね備えています。

　ボディサイズは、全長3040mm×全幅1820mm×全高995mm。車体重量はわずか405kgと超軽量です。

　運転席はF1マシンのように中央に配置するのではなく、乗用車と同様に左右それぞれに座席を配置。

　ちなみに東京モーターショーでは右ハンドル仕様に設定されていましたが、海外で公開された際には左ハンドル仕様も確認されています。

　パワーユニットには、FIMロードレース世界選手権のMotoGPクラスで2連覇を達成した競技専用車「RC213V」の公道仕様版「RC213V-S」に搭載されている、999ccのV型4気筒エンジンを採用。

　プロジェクト2＆4のために専用開発された6速DCT（デュアル・クラッチ・トランスミッション）と組み合わせ、最大出力215馬力／13000rpm・最大トルク117Nm／10800rpmを発揮しました。

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　このように2輪車の良さと4輪車のよさを融合させて誕生したプロジェクト2＆4に対し、現在でもSNSなどでは様々な評価が見られ、

「このマシン、発表当時からずっと魅力的」

「バイクと車の間なんて最高に楽しいぞ！」

「ライトウェイトスポーツってのは、こういうので良いんだよ」

「エンジンはRC213じゃなくてCBR1000用で良いよ」

「もう少し実用性に振ったスペックでも十分です」

　といった、今でもファンが同車に強い魅力を感じている様子が見られます。

　またさらに、

「『スーパーセブン』に通じる低くて剥き出しのスタイル、だけど外観は未来的でカッコイイ！」

「タイプRのエンジンを搭載した『アリエル・アトム』と勝負して欲しい」

「KTMの『クロスボウ』みたいな現実味のあるスタイルにして発売してくれ！」

「ホンダと同じくバイクを作ってるスズキやBMWが市販化してくれないかな…」

　など、世界に存在する他の極限的なライトウェイトスポーツカーと比較する様子や、

「これは1000万円でも買います！」

「こういうのが300万円台で出たら飛ぶように売れるだろうね」

　と、市販化した際のプライスについてコメントする人もいました。

　2輪車と4輪車どちらも手掛けているホンダだから作ることのできたプロジェクト2＆4。

　初公開から約9年が経過した現在も、その魅力的なデザインと性能は現在も輝きを放ち、ファンを魅了し続けています。