「駐車券なし」「ゲートなし」の駐車場が増加中! でも「料金踏み倒し」「払い忘れ」は起きない? 「悪質利用者」どうしてる? メリット多い「革新的な駐車場」の驚くべき実態とは
近年増えてきた「ナンバー読み取り」式の駐車場。一体どのようなメリットがあるのでしょうか。また、精算せずに出庫する悪質な利用者にはどのように対応しているのでしょうか。
最近増えた「ナンバー読み取り式駐車場」 メリットは?
コインパーキングや施設の駐車場などでは、かつてはゲートで駐車券を受け取ったり、フラップが上昇したりするものが一般的でしたが、近年はそうしたゲートやフラップなどを廃した「ナンバー読み取り式」の駐車場が増えてきました。
どのような仕組みで運営されているのでしょうか。
![ナンバー読み取り駐車場のイメージ[画像:PIXTA]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/12/20241212_coinP.jpg?v=1734070963)
ナンバー読み取り式駐車場は、出入口に設置されているカメラがナンバープレートを読み取ってデジタル管理をする仕組みになっています。
出庫時は精算機でナンバープレートの下4桁を入力して入庫記録を照会し、支払いする方式です。
では、ナンバー読み取り式の駐車場には、どういったメリットがあるのでしょうか。
まずは「ゲートやフラップという設備が不要」というものがあります。利用者、駐車場の管理者双方のメリットとなります。
ゲートで駐車券を受け取る方式の場合、利用者にとってはそもそも発券機というもの自体が面倒です。
発券機に目一杯クルマを寄せることは難しく、クルマをこすったり、ぶつけてしまう可能性があります。窓を開けなければならず、特にゲリラ雷雨や台風のときは、激しく濡れてしまいます。
もし左ハンドル車に乗っている場合で左側に発券機がない場合は、取りに行く必要があります。
なんとか駐車券を受け取れたとしても、紛失してしまったり、濡らしたり折ってしまい、駐車券自体がダメになってしまうこともあります。
さらに出庫時は、施設などで精算するクルマが集結し、出口渋滞になるときもあります。出庫するまでに料金が加算され、イライラは増えるばかりです。
フラップ式も同様です。フラップの機械に乗り上げたり、バンパーの下端をぶつけてしまうことがあります。ホイールを機械にこすってしまうこともしばしば起こります。段差が高く、スポーツカーなどの低いクルマは停められません。
そして、駐車場の管理者にとっても、こうしたゲートやフラップがあることで、事故のリスクを考えなければなりません。機械のメンテナンスも必要で、そもそも設置するのに大規模な工事が必要なので、導入コストもかかります。
ナンバー読み取り式はこうしたデメリットはすべて解消できます。
そして、「無断駐車を撲滅できる」というメリットもあります。
施設によっては駐車場を無料で提供しているところもありますが、店舗を利用しない人による無断駐車が横行しており、駐車場の回転率を下げ、施設の来場者数や売上にも影響するという見方があります。
設置が手軽なナンバー読み取り式にすれば、店舗を利用しない人には駐車料金を徴収することができ、駐車場代の売上につながるといいます。
さらに、「駐車場のセキュリティが確保できる」というのもあります。
とあるスーパーでは、エリア内の複数店舗で、ナンバー読み取り式駐車場のシステムに窃盗犯や広域窃盗団のクルマの情報を登録。
窃盗団のクルマが入庫すると通知され、自動車盗や車上荒らしに対しての警戒態勢をとる仕組みになっているといいます。
その結果、連続窃盗犯を捕まえた実績や、店内防犯カメラ映像から犯人のクルマの情報を警察に提供できたため、逮捕につながったこともあったようです。











































