使いやすさは「グーグルマップ」超え!? 謎の「“狭い道”誘導」もなし? クルマで使うなら無料「カーナビアプリ」が最強だった

無料地図アプリとしてダントツの人気を誇る「Google(グーグル)マップ」ですが、クルマで使う場合には「Yahoo!カーナビ」などのカーナビアプリが便利です。どのような点が優れているのでしょうか。

無駄に「狭い道」は選ばない「カーナビ」アプリ

 カーナビ代わりに「Google(グーグル)マップ」を使っているという人は少なくないでしょう。

 ただ、ほかのアプリも試してみると、意外な発見があるかもしれません。

地図アプリよりも「カーナビ専用アプリ」のほうが便利!?[イメージ画像:AdobeStock]
地図アプリよりも「カーナビ専用アプリ」のほうが便利!?[イメージ画像:AdobeStock]

 スマートフォンで使えるナビアプリには、無料のものから有料のものまでさまざまあります。

 その中でも、圧倒的なユーザー数を誇るのが、Googleが提供する「グーグルマップ」。現在地の情報をもとに、目的地までの所要時間を予測し、クルマや徒歩、電車、バスなど移動手段に合わせた最適ルートを案内してくれるのが特徴です。

 ただしクルマで使用する際は、クルマでの移動に特化したカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」も便利です。

 Yahoo!カーナビには有料オプションもあり、グーグルマップも特定の機能などを利用する際に有料になる場合がありますが、基本的にはどちらも無料で使うことができます。

 Yahoo!カーナビとグーグルマップのメリットとデメリットを比較してみましょう。

 グーグルマップ最大の強みは、多様な移動手段に対応している点です。

 クルマはもちろん、徒歩や自転車、バス、電車など、乗り換え案内を含めたルート検索が可能で、特に公共交通機関が発達している都市部では非常に重宝します。

 グーグルマップはまた、リアルタイムの交通状況をもとに、渋滞回避ルートを提示するのが早く、ユーザー数が多いことで集まるビッグデータにより、到着予想時刻の精度も高い点も魅力です。

 海外でもそのまま使えるため、旅行や出張先で「慣れた操作のままナビが使える」という安心感もあります。筆者(自動車ジャーナリスト 吉川 賢一)も先日タイを訪れた際に問題なく利用でき、その利便性を実感しました。

 ただ一方で、カーナビとして使う際には弱点と感じる点もあります。

 まず、クルマ用のナビでは当たり前に備わる詳細な交差点拡大図が表示されないのは、大きく戸惑うところです。

 また主要道路から逸れて、極端に細い道へ案内される場合がある(しかもまた元の道に戻ってみたりする)のは、グーグルマップをカーナビとして使う際の大きな課題といえます。

 このほか制限速度の表示やオービスの警告がないこと、トンネルや山間部でGPSがズレることがあることなどが挙げられます。

 ただし常にアップデートが重ねられており、例えば最近では制限速度が表示されるケースも増えており、オービスの警告も一部では表示されるようになりました。道幅の狭いルートへの誘導も、今後のアップデートで改善が期待されています。

 GPSの位置ズレについては、一般的なカーナビであっても発生する場合があるため、Googleマップ特有の弱点とはいえません。

 一方のYahoo!カーナビは、2014年にクルマ専用に開発され、昨年2024年に10周年を迎えた“老舗”のナビアプリであるため、運転に役立つ機能が豊富に備わっているのが特徴です。

 こちらも年々アップデートを繰り返しており、制限速度の表示やオービスの通知、渋滞情報の表示や詳細な交差点の拡大図、通行止めや狭い道の自動回避など、従来の車載カーナビに近い高機能ぶり。

 目的地周辺の駐車場を探すボタンなど、ドライバー目線の「かゆいところに手が届く」設計も魅力的です。

 デメリットとしては、徒歩や公共交通機関でのルート案内ができないことや、日本国内専用のため海外では使えないことなどが挙げられるでしょう。

 クルマ専用としては非常に優れていますが、電車や徒歩を含めた移動には対応していないため、使い分けが必要になるのも惜しいところです。

 ただ実際に使ってみると、Yahoo!カーナビはグーグルマップよりもルート案内情報の見せ方が上手に感じます。

 表示画面がシンプルで文字が大きくて見やすく、建物の形状表示が控えめ(グーグルマップは精細表示)なのも、運転中にはありがたいポイント。さすが、カーナビに特化したアプリだと感じます。

※ ※ ※

 グーグルマップとYahoo!カーナビ、それぞれにメリット・デメリットはありますが、どちらも用途を分けて使えば非常に便利な存在であることは間違いありません。

 クルマでの移動がメインならYahoo!カーナビが使いやすくて安心ですし、徒歩や公共交通も含めたルートならグーグルマップが圧勝です。

 ナビアプリとしてはほかにも、「Appleマップ」や、トヨタが提供する「moviLink(モビリンク)」など、無料のものだけでもいくつかあり、いまはスマホさえあれば専用カーナビを買わなくても十分な案内が受けられる時代です。

 まずは自分の使い方に合ったアプリをいくつか試してみて、もっとも使いやすいものを見つけてみるのも良いかもしれません。

【画像】超カッコいい! これが「グーグルマップ」超え“カーナビアプリ”の「画面」です! 画像で見る

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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