超売れっ子、日産「ノート e-POWER」の実燃費はいかに? 下りでは脅威の燃費値も!

一般道:横浜新道から日産グローバル本社(14.5キロ、実燃費値 25.5km/L)

 最後は横浜新道から首都高に乗って日産本社までの道のり。ここでは短い距離ながら、インテリジェント クルーズコントロールを使用しての走行をチェック。プロパイロットとは異なりステアリングアシストはないものの、前走車への追従は全く問題ないレベルです。

日産 ノート e-POWER メダリスト 「e-POWER」のロゴ

 ただ、クルコンをONにした瞬間にメーターに表示される航続可能距離の数値が減少したため、燃費走行にはやや不利になるのかもしれません。

 とはいえ、この区間の燃費も25.5km/Lと、極端に悪いとも言えない数値。アクセル操作をクルマに任せられる楽さとのトレードオフと考えれば、許容できる範囲ではないでしょうか?

ノート e-POWERは知らないうちに周囲が見れる運転が身につく?

「e-POWER」という新たなドライブトレインはそれまでのエコ運転にプラスして、どれだけうまく回生ブレーキで電力を回収できるかで大きく燃費が変わってくるものでした。

「ノート e-POWER」はフットブレーキでの減速では回生ブレーキが作動しないため、ECOモードもしくはSモードを使い、いかにワンペダルドライブで走行できるかがキモとなります。そのためには常に先の道路状況を見極め、アクセル操作だけで停止できるようにしなければならないため、結果的に周囲をよく見たドライブが必要になるわけです。

 また、回生ブレーキで回収できる電力量には上限があるため、いきなりアクセルを全閉してしまうと、せっかくの回生ブレーキなのに全て電力を回収できない「回生失効」という状況になってしまうことも。そうならないためには繊細なアクセルコントロールも必須ですから、知らず知らずのうちに微妙なアクセルワークが見に付くかもしれませんね。

【了】

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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