超売れっ子、日産「ノート e-POWER」の実燃費はいかに? 下りでは脅威の燃費値も!

ワインディング路:小田原西インターから箱根大観山駐車場(14.7キロ、実燃費値 7.7km/L)

 今回のルートで一番燃費に厳しいと思われるのがこのセクション。小田原西インターから箱根ターンパイクを駆け上がり、大観山駐車場に向かうほぼ登りだけというシチュエーションです。距離は約15kmと短いものの、燃費面では厳しいものとなりました。

日産 ノート e-POWER メダリスト ターンパイク箱根

 モーター駆動のトルク感を楽しみながらグイグイ登っていくとあっという間にバッテリーが減っていき、エンジンが始動します。通常であれば一番効率の良い2375回転で一定に回り続けるエンジンですが、上り坂で消費電力が大きいと判断するや、エンジンの回転数が上昇。効率よりもバッテリーへの充電を重視して電欠を回避するモードになってしまいました。

 そのため、大観山駐車場に着くまで電欠の症状は起きませんでしたが、燃費は7.7km/Lと散々な結果になりました。

ワインディング路:箱根大観山駐車場から西湘バイパス西湘PA(29.3キロ、実燃費値 81.0km/L)

 ターンパイクの登りでガンガン電力を消費してしまいましたが、帰路は箱根新道から西湘バイパスを通るルートを選択し、逆にほぼ下りというシチュエーションとなりました。アクセルペダルはほぼ踏むことなくワンペダルドライブで坂を下っていくと、約1.5kWhしかないバッテリーはあっという間に満充電になりました。

日産 ノート e-POWER メダリスト 下りが多いととんでもない燃費を叩き出す

 その後もワンペダルドライブを続けていると、過充電を防ぐための放電をしようとエンジンが始動。負荷をかけるための始動で燃料はほとんど消費していないとはいえ、静粛性が損なわれてしまうのはいささか残念なポイントです。

 結局、たっぷり充電をした「ノート e-POWER」の燃費計は表示限界の99.9km/Lを長い間キープし続け、西湘PAに入ったところでも81.0km/Lというとんでもない数値を叩き出したのです。

一般道:西湘PAから横浜新道(35.6キロ、実燃費値 31.2km/L)

 日産本社への帰路は西湘バイパスから国道1号を使って横浜新道に向かうルート。適度に交通量があり、アクセルオフでの回生ブレーキを使うことができたのが功を奏したのか、先ほどの下りコースを除けば一番の低燃費となる31.2km/Lをマーク。

 やはりこういった市街地走行が一番向いているのかもしれません。

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