なぜ「雨の日」に洗車? オススメ? 「めちゃ勧めてくる…」 実は「お得」に綺麗出来る!? 理に適った理由とは

「雨が降ればクルマの汚れは自然に落ちる」と考えている人は多いのではないでしょうか。しかし、専門家によれば、この考えは大きな誤解なのです。

 雨の日に洗車をすると聞くと「せっかく洗っても雨で濡れるのに…」と思っている人も。

 でも実は、ガソリンスタンドや洗車専門店では「雨の日洗車」を積極的に勧めているんです。

 一見矛盾するように思えるこの習慣、実は理にかなった理由がありました。

あえて雨の日に洗車する意味とは?(画像はイメージ/photoAC)
あえて雨の日に洗車する意味とは?(画像はイメージ/photoAC)

「雨が降ればクルマの汚れは自然に落ちる」と考えている人は多いのではないでしょうか。しかし、専門家によれば、この考えは大きな誤解なのです。

 洗車専門店スタッフのA氏は「クルマのボディは雨にあたることで傷がつきやすい状態になります。『雨で汚れが落ちるだろう』と洗車を怠っていると、埃などのごみの付着や雨自体による悪影響でボディの状態が悪化してしまいます」と話します。

 実は雨水には大気中のチリやゴミといった汚れが含まれており、それらが車体に付着したまま放置すると水垢やウォータースポットの原因になるのです。さらに、酸性雨によってボディの状態は悪化する傾向にあります。

 こうした理由を踏まえて、前述のA氏は「雨の日洗車」のメリットを語ります。

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 ●1. 汚れが落ちやすい

「雨の日の洗車は、普段あまり洗っていないクルマには結構メリットがあります。付着した汚れが雨水によって柔らかくなっているので、落としやすくなるからです」と、特に鳥のフンなどのこびりついた汚れも落としやすくなるようです。

 ●2. 洗い残しの心配が少ない

「晴れの日の洗車ではカーシャンプーの洗い残しが出やすいものですが、そういった洗い残しも雨が流してくれるという良い面があります」

 高速道路を長距離走って付着した排ガスの粉塵なども洗い落としやすくなるほか、洗車で省略しがちな細かい部分に入り込んだチリやホコリも、ある程度は雨水で流されるという利点もあります。

 ●3. 作業時間の短縮

「拭き上げの場合でも晴天であれば、水垢を避けるためすぐに拭かなければならないですが、雨天であれば洗車による水垢の心配はありません。このように『洗車時間を短縮できる』というメリットがあります」とA氏は語ります。
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 また雨の日に洗車を勧める理由には、クルマにとってのメリットだけでなく、ガソリンスタンド側の事情もあるようです。あるガソリンスタンドのスタッフは次のように話しています。

「雨の日に洗車を勧める背景には、そもそも雨天では給油するお客様が減ります。

 そうした来店者の減少の対策として『雨の日洗車回数券』など雨の日限定でリピートして頂けるようなサービスも存在します」

 実際にあるSNSユーザーは「雨の日洗車キャンペーンで半額になったからやってみたら、水滴の拭き取りが不要で楽チン。意外と理にかなってる」とコメント。

 また別のユーザーは「雨の日はガソスタが暇だから、洗車メニューを安くして客を呼び込む作戦なんだろうね」と分析しています。

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