恐怖!? 悪質“電動キックボード”が「信号ガン無視」 あわや「正面衝突」の映像公開! 「交通ルール軽視」のひどい運転にあ然… 減らない「意識欠如の危険利用者」に注意呼びかけ 静岡

静岡県警察は公式YouTubeチャンネルで、「その乗り方大丈夫?」と題したドライブレコーダー映像を公開しています。一体どんな映像なのでしょうか。

また電動キックボードが「事故寸前」

 静岡県警察は2025年7月8日、公式YouTubeチャンネル「静岡県警察公式チャンネル」を更新。「その乗り方大丈夫?」と題したドライブレコーダー映像を公開しています。

 一体どんな映像が記録され、何が起こったのでしょうか。

「悪質電動キックボード」事故増加の実態[画像はイメージです/PIXTA]
「悪質電動キックボード」事故増加の実態[画像はイメージです/PIXTA]

 映像は夜間の市街地を走行中のクルマの前面展望です。ボンネットにミラーが装着されていることから、映像を録画したクルマはタクシーだと思われます。

 交差点には「天神坂上」という地名が表示されており、場所は東京都中野区の早稲田通りとみられます。

 タクシーは右折しようと右折レーンを走行しており、赤信号で停車。対向車線には別の直進する別のタクシーと、対向で右折しようとするクルマの姿も見えます。何らおかしなことはない、普段の日常です。

 やがて信号は「右折矢印」に変わり、対向右折車とタクシーはそのまま右折を開始します。

 すると、対向の直進車線から明るいライトが近づいてきます。当然、右折矢印のため、直進は明らかな信号無視です。

 みるみるライトが近づき、交差点の真ん中を過ぎたあたりであわや衝突。タクシーも発見が遅れたようで、車体が揺れるほどの急ブレーキをかけます。

 このライトの正体は、リュックを背負った人物が乗る電動キックボードでした。

 電動キックボードは右折してきたタクシーに驚くこともなく、また信号無視をしたことについても悪びれることもなく、「無関心」といった様相でタクシーを避けてそのまま進んでいきます。

 その後、タクシーは右折して映像は終わります。

 この一連の電動キックボードの行為は、れっきとした「道路交通法違反」です。

 電動キックボードは、「特定小型原付」という車両に分類され、最高速度や出力などの条件を満たせば、16歳以上の人であれば免許不要で運転できる乗り物です。ヘルメットの装着も、努力義務となっています。

 しかし、歩道の走行はできず、車道を走行しなければならないこと(6km以下のモードを除く)や、車道の左端を走行すること、また信号や道路標識に従うなど、クルマやバイクを運転するのと同じ交通ルールを守る必要があります。

 免許不要であり、しかも急速にシェアリングサービスが普及したことから、一般利用者の敷居も下がり、近所の買い物や通勤など、非常に手軽に利用できるようになりました。

 その反面、道路交通法遵守の案内が不十分であることに加え、一部の遵法意識の低い利用者による事故や危険運転がたびたび目撃されています。

 今回のケースも、「信号を守らなければならない」という基本的な意識が欠如したものであり、もしタクシーの発見が遅ければ重大事故につながっていた可能性もあります。

 静岡県警は、「近年、特定原付の利用者が増加していますが、その一方で交通ルールの理解不足や軽視による事故も発生しています」と指摘。

「特定原付は、道路交通法上『車両』として扱われ、信号や一時停止規制を守ることが義務付けられています。また、特定原付のヘルメット着用は努力義務ではあるものの、自らの命を守るため、ヘルメットをかぶりましょう」と警鐘を鳴らしています。

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