新車265万円! スズキの「超人気車」が凄い! 3ドアから5ドアになり何が変わった? ついに「ジムニーノマド」増産へ こだわりはドコ?
ジムニーノマドの特徴は? こだわりが多すぎる!
デザインは、ジムニーシリーズの特長である「合理的で無駄のない機能美」を継承しています。
ジムニーのシンボルである5スロットのフロントグリルにガンメタリックの塗装とメッキの縁取りを施すことで、上質感を表現しました。
デザインを担当した松島久記氏は、デザインのポイントについて次のように話しています。
「ジムニーのデザインコンセプトである、『合理的で無駄のない機能美』を継承しながら、ひと回り大きくなった車格に似合うデザインを目指しました」
また視界の良さもジムニーの大きな特徴です。
ピラーを立てた設計や角張ったボディにより、見切りが良く、オフロードでの操作性を高めています。
またジムニーノマドの大きな特徴は、ジムニーシエラに対してホイールベースを340mm延長したことです。
これにより、後席ヒップポイントを50mm後方に移動させることで膝周辺スペースを拡大し、さらに後席乗員間距離を90mm拡大することで、後席乗員の居住性を高めています。
また、後席ヒップポイントを20mm高くし、シートクッション厚を確保するなど、快適な乗り心地や座り心地を実現しました。

プラットフォームを担当した荒井隆輔氏は、後席の設計にこだわった理由をこう説明します。
「ジムニー ノマドは、後席を使用する機会が増えることが想定されますので、後席に人を乗せて遠出した場合でも、快適に移動できる室内空間の実現にこだわりました。
“ジムニーらしさ”が損なわれないように、ホイールベースの延長によるメリットを最大限に発揮するレイアウトを試行錯誤した結果、後席の乗員位置を見直し、膝周辺のスペース拡大や座り心地を改善しました。
後席に座っても窮屈な姿勢とならないレイアウトにしていますので、長距離でも快適なドライブが楽しめると思います」
荷室スペースも大幅に拡大されました。4名乗車時の荷室床面長はジムニー シエラに対し350mm拡大し、590mmとなりました。
これにより、4名乗車時でも211Lの荷室容量を確保しています。リアシートを前倒しすれば、キャンプなどアウトドアアクティビティーの道具をしっかりと積載することが可能です。
またアッパーボディー設計課の高市皓太氏は、荷室設計のポイントについて次のように話しています。
「後席の乗降性と4名乗車での荷室容量確保を実現するために、リアホイールハウス部分の設計をジムニー ノマド専用に見直しました。
これにより、車体の張り出しを気にすることなく自然に乗降することが可能となりました。
また、荷室底面について、深さ方向だけでなく幅方向のスペース拡大も実現。
リアシートバックを倒して3ドアのように荷室を使いたいというお客様向けには、アクセサリーのラゲッジボックスとの組み合わせでフラット化を可能とし、お客様の使い方に柔軟に対応できる設計としました」



































