クルマの「内窓の汚れ」水道水で拭き上げちゃダメ!? キレイにしたつもりが逆に曇る? カンタンにできる「正しいお手入れ方法」とは!
クルマを運転している時にときどき気になるのが「窓ガラス内側の汚れ・曇り」です。水道水で絞った布で拭いても大丈夫なのでしょうか。曇り対策に効果のあるお手入れの方法について紹介します。
キレイにしたつもりが逆に曇る?
クルマを運転していると、窓ガラスの曇りや汚れが気になることがあります。良好な視界を確保するためにも、いつもフロントガラスやリアガラスをキレイに保っておきたいところです。
ところが、洗車をしてもフロントガラスがなかなかキレイにならないこともあり、ガラスの内側に汚れが付着していることが原因かもしれません。
どのように掃除するべきなのでしょうか。

フロントガラスの内側の汚れは、車内のホコリやチリ、手の皮脂などが水蒸気とともにガラスに付着することが主な原因です。
こうした汚れのほとんどが水溶性の汚れであり、洗剤を使用しなくても水とタオルだけでたいていの汚れを落とすことができます。
タオルを2、3枚用意し、1枚目は水をつけて汚れを拭き取ります。内窓に水分が残ったまま乾くと拭き跡が残りやすくなるため、2枚目以降は水をつけず乾いたままで拭き上げます。
跡を残さないためにも、あまり強く力を入れず、すばやく水分を拭き取るのがコツです。
洗剤を使うと拭き残しによって汚れが付着しやすくなるため、乾いたタオルできちんと拭き上げるか、水拭きだけでクリーニングするのが良いでしょう。
そして内窓の汚れをなるべく残さないためにおすすめなのが、水道水ではなく不純物を含まない水を使用することです。
ドラッグストアやネット通販などで購入できる「精製水」は、水道水に含まれているミネラル成分や消毒の過程で添加された塩素を取り除いたもの。
水道水で内窓を拭くとミネラルなどの不純物が残り、視界がスッキリしないことがあるのですが、不純物の混じっていない精製水は汚れを取り込んでくれるうえに、シミや水垢が発生しにくいというメリットがあります。
最近ではカークリーニングの業者だけでなく、一般のドライバーのあいだでも精製水での拭き掃除が認知されてきているようです。
500mlの精製水は100円台からと安価で販売されており、それほど費用をかけずに内窓をきれいに仕上げることができるでしょう。
さて、内窓を拭き上げる布については、家庭にタオルのストックがない場合は、毛羽立ちにくく吸水性能の高い素材が適しており、薄手のタオルや窓ガラスの拭き上げに特化したクロスがおすすめです。
また、極細の合成繊維を使用した「マイクロファイバー」のクロスは吸水性や速乾性、耐久性に優れていますが、繊維が抜けにくい製品を選びましょう。
水拭きで落とせない油汚れが内窓に付着している場合は「消毒用エタノール」や「無水エタノール」などアルコールによる窓拭きも有効ですが、いくつかの注意点もあります。
無水エタノールは消毒用エタノールよりも濃度が高く、蒸発しやすいのが特徴で、そのため拭き跡は残りにくくなります。
ただし、いずれも車内に液をこぼすと、ダッシュボードなど樹脂の素材が変色しやすくなるため、扱いには注意が必要です。
エタノールは乾きが早く跡が残りにくいですが、タオルで液ダレを拭き取ることもお忘れなく。
そして、窓を開けて十分な換気を行うとともに、絶対に車内に放置しないよう、適切な管理を心がけましょう。
※ ※ ※
安全運転のためにも、定期的に内窓の汚れを取り除き、良好な視界を確保することが大切です。
タオルを複数枚常備しておき、汚れが目についたそのたびにサッと水拭きする習慣をつけておけば、お手入れが楽になるでしょう。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。




















