「コンビニで車中泊できるのサイコー!?」 近日中にローソンが有償展開か 近年「トラブル多発」で課題は多い? 7月中に千葉県で始まるのか
車中泊は気軽だけど…。 できる場所は限られる! では全国どこにでもあるコンビニは?
そして、コンビニも当然のことですが、車中泊はNG。
あくまでもコンビニで買い物をするための駐車場であり、またコンビニで購入した食料品を車内で飲食して休憩するためのスペースになります。
ただし、地方部などの駐車場面積がとても大きなコンビニでは、休憩の範疇を越えて、事実上の車中泊をする人がいることが問題になったこともあります。
そうなると、ゆっくり車中泊できる場所は、クルマの乗り入れが可能なキャンピング場になってしまいます。
こうした中、キャンピングカーの業界団体である日本RV協会では安心して車中泊できる場所「RVパーク」を、全国各地の温泉、旅館、道の駅、遊園地などで展開しているところです。
料金は場所によってまちまちですが、そのほかに申請料金が3万円と年間登録料が1万円が必要です。
以上のような車中泊の実状を考えると、今回報道のあったローソンによる車中泊は、利便性とコスパが高いため、かなりの人気スポットになるように感じます。

ただし、課題もあるはずです。
詳細については、ローソンからの正式リリースを待ちたいと思いますが、一般論として様々な課題が考えられます。
報道では、住宅密集地などではない地域を想定しているとありますが、それでも騒音が課題になるでしょう。
深夜までのおしゃべり、音楽、そして原則NGのはずですが車内の冷暖房装置を一時的にでもかけた場合の音など、車中泊するひとたち同士でもしっかりとルールを守ることが必要です。
飲酒についても課題があります。
深夜まで飲んで早朝出かけるといった場合、自己責任というひと言で済ませるのではなく、しっかりとしたガイドラインの策定などが求めれれるのではないでしょうか。
防犯についても原則、自己責任ですが、仮にコンビニ店員が見回りをするとなると業務が増えてしまいます。
いずれにしても、今回のローソンが駐車場を車中泊向けに有料で貸し出すという報道は、車中泊の常識を大きく変えるきっかけになることは間違いでしょう。
今後、ローソンから事業の詳細は明らかになってから、本事業について深堀りしてみたいと思います。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。




































