6速MTあり! トヨタの「7人乗り“スライドドア”バン」がスゴい! 全長4.7mの「手ごろサイズ」! 斬新“大口顔”の精悍マスクでカッコいい欧州モデル「プロエース“シティ”」に注目!
欧州で販売されているトヨタの小型バン「プロエースシティ」。日本のラインナップにはない絶妙なサイズ感と高い実用性から、国内のファンから熱い視線が注がれています。はたして、どのようなクルマなのでしょうか。
多彩なバリエーションも魅力の「プロエースシティ」とは
トヨタ「プロエースシティ」は、欧州市場向けに開発された小型の商用バンおよび乗用ワゴンです。
日本のラインナップにはない絶妙なサイズ感と高い実用性から、国内のファンからも熱い視線が注がれています。
![日本でも乗ってみたい![写真はトヨタ「プロエースシティ ヴァーソ 」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/07/20250704_TOYOTA_PROACECITY_VERSO_001.jpg?v=1751618445)
プロエースシティは、トヨタが単独で開発したものではなく、ステランティスグループとの戦略的パートナーシップから生まれた、いわば「バッジエンジニアリング」モデルとなります。
生産はステランティスのスペイン工場で行われ、プジョー「リフター」やシトロエン「ベルランゴ」といった、日本でも人気のモデルと兄弟関係にあります。
この提携により、トヨタは欧州商用車市場におけるラインナップの弱点を、莫大な開発コストをかけることなく迅速に補うことに成功しました。
プロエースシティには、働くクルマである商用バンと、ファミリーユースを想定した乗用ワゴン「プロエースシティ ヴァーソ」の2つのボディタイプが存在します。
さらに、それぞれに標準ボディ(L1)とロングボディ(L2)という2種類の全長が設定され、用途に応じた多彩な選択が可能です。
ボディサイズは、L1が全長4403mm×全幅1848mm×全高1796-1825mm、ホイールベース2785mm。
L2が全長4753mm×全幅1848mm×全高1812-1820mm、ホイールベース2975mmです。
なおエクステリアは、兄弟車と基本骨格を共有しながらもフロントマスクにはトヨタ独自の意匠が施されるなど、しっかりと差別化が図られています。
2024年のマイナーチェンジでは、、大開口のロアグリルやスタイリッシュなヘッドライトを採用し、より主張の強いモダンな“トヨタ顔”へと刷新され、その存在感をさらに高めました。
インテリアは、商用バンが耐久性重視の実用空間であるのに対し、乗用ワゴン版のヴァーソでは大型のガラスルーフや上質なシート生地などが選択できる仕様となっており、快適性が追求されています。
商用バンには「スマートカーゴ」と呼ばれる独自機構が搭載されており、助手席側の隔壁にハッチを設けて長尺物を車内に通せるようにすることで、積載の柔軟性を飛躍的に高めています。
シートは1列・2人乗り、1列・3人乗り、2列・5人乗りのほか、ロングボディのプロエースシティ ヴァーソでは3列・7人乗りのミニバン仕様も設定。5人乗りと7人乗りの各2列目席は3座独立型となっているなど、多彩なシートアレンジに対応します。
さらに、テールゲートのガラス部分のみ開閉可能な機能や、旅客機のような頭上収納など、ユニークで実用的な装備も魅力です。
パワートレインには、欧州市場の多様なニーズに応えるべく、ガソリン、ディーゼル、そして100%EV(電気自動車)まで、幅広い選択肢が用意されています。
1.2リッターのガソリンターボエンジンや、主力の1.5リッターディーゼルターボエンジンには、6速マニュアルトランスミッションが組み合わされます(ディーゼルには8速ATの設定もあり)。
BEV仕様の「プロエースシティ エレクトリック」では、50kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は最長343km(WLTPモード)に達します。
プロエースシティは、その圧倒的な実用性と欧州車ならではのオシャレなデザインで、多くの日本のファンを魅了してやまない一台です。
正規導入への道は平坦ではありませんが、その独自性は今後の日本市場に一石を投じる可能性を秘めているといえるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。








































































