日産が「“新”キャシュカイ」を発表! 「第3世代e-POWER」世界初採用で「リッター22.2km」実現! 1.5L「高性能エンジン」で走行性能アップの「コンパクトSUV」欧州で登場
日産は「新キャシュカイ」を欧州で発表しました。新世代ハイブリッド「e-POWER」第3世代ユニットを搭載しています。
第3世代「e-POWER」初採用!
日産は2025年6月26日、「新キャシュカイ」を欧州で発表しました。新世代「e-POWER」第3世代ハイブリッドを世界初搭載し、2025年9月から欧州各地域で発売を予定しています。
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一体どのようなクルマなのでしょうか。

キャシュカイは2006年に登場しました。コンパクトSUVの主力として、欧州を中心に展開しており、初代は日本でも「デュアリス」の名称で販売されたことがあります。
現行型は2021年2月に発表された3代目。デザインの一新に加え、「CMF-Cプラットフォーム」の採用による走行性能の向上や、先進運転支援システム「プロパイロット」を搭載し、先進安全機能の向上も図っています。製造は英国のサンダーランド工場です。
2024年4月にはマイナーチェンジが実施され、甲冑(かっちゅう)の“鱗”からインスピレーションを受けたグリルや、新形状のヘッドライト、さらにバンパー下部などの無塗装部のペイントなどを行い、上質感を高めました。
ボディサイズは全長4425mm×全幅1835mm×全高1625mm、ホイールベースは2665mmです。
インテリアは、インパネやドアトリム、コンソールなどにアルカンターラ素材を用いたほか、キルティングを施したプレミアムレザーシート、アンビエントライトを装備し、クラスを超えた高級感を与えています。
今回、パワートレインが一新され、最新の“第3世代”「e-POWER」を初採用しました。
第3世代e-POWERは、電動モーターやインバーターなどを一体化した「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」を採用。
これにより、出力のアップを図りながら、コンパクトかつ軽量化の実現、さらに高剛性化と軸構造の最適化も図ることで、走行音は最大5.6dB(デシベル)の低減、振動も大幅に低減しているといいます。
エンジンは1.5リッター3気筒ターボで、第3世代e-POWER専用に完全新設計されました。日産独自技術である「STARC燃焼コンセプト」を採用することで、安定した燃焼が実現でき、熱効率42%を達成。
また、効率を最大化するための大型ターボ搭載や最終減速比の変更により、高速走行時のエンジン回転数を従来より約200rpm低くすることで、騒音の抑制にも寄与しています。
このほか、新エンジンはオイルメンテナンスの距離延伸(2万km)、オイルの変更による内部抵抗の低減などを図っています。なお、従来の「VCターボ(可変圧縮比)」技術は採用されていません。
システム最大出力は11kW(約15馬力)向上した151kW(約205馬力)で、バッテリー容量は従来通りの2.1kWhで同一ですが、航続可能距離はセグメントトップの1200km(WLTPモード)、燃費は4.5L/100km(22.2km/L)を達成し、「ディーゼルエンジン車並み」としています。
またADAC(ドイツ自動車連盟)の試験では、現行「キャシュカイ」と比較して、最大16%の燃費向上、高速道路では14%の向上が確認されているとのことです。
このほか新キャシュカイでは、インターフェイスの改良による認識精度向上などのプロパイロットの機能刷新なども図られています。
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新キャシュカイについて、価格やグレードなどの詳細情報がアナウンスされておらず、発売日付近で発表されるものとみられます。
なお、アフリカやオセアニア地域へも順次展開予定です。
第3世代e-POWERは、日本市場においては2026年度の発売を予定している新型「エルグランド」、また北米市場においては2026年度中に発表予定の新型「ローグ」に搭載するとしています。
国内にもはよ