トヨタ「“新型”bB」まもなく登場!? 全長4mの元祖「“ワル系”箱型ワゴン」復活? めちゃ“拡張”するバン「カヨイバコ」市販化に期待大
「究極の“ハコ”」市販化も間近!?
カヨイバコは、インテリアも極限まで削ぎ落とされました。
完全フラットなフロアが確保され、BEVならではの低床・広大な空間効率が実現されています。

ダッシュボードは存在せず、室内幅いっぱいに広がる横長ディスプレイと、フロントウィンドウ下の追加ウインドウによる開放的な視界が特徴です。
操作系はステアリング周囲に集約され、ユーザーの乗り方に合わせた自由度が最大限追求されています。
そして最大の見どころとなるのは、驚異的な空間効率です。
約4mという全長ながら、標準ボディの「ハイエース」を超える荷室長を確保できる設計が可能とされ、BEVアーキテクチャの恩恵が極限まで発揮されています。
内燃機関車では不可能だったこの設計自由度こそが、カヨイバコの最大の特徴です。
ただし市販段階では、現実的なハイブリッドパワートレインの搭載が検討されている可能性も否定できません。
もしハイブリッドがあれば、BEV普及が地域やユーザーニーズによってばらつく現実を踏まえた「マルチパスウェイ戦略」に沿ったトヨタらしい選択になるでしょう。
興味深いのは、このカヨイバコが「bBの精神的後継」と位置付けられている点です。
プロモーション映像では「bB+CONCEPT」と銘打ったカスタム仕様も登場し、かつてbBが担った若者文化へのアピールを意識した演出が行われました。
bBが持っていた「自分仕様に染められる箱」という思想を、現代の実用性・多様性・電動化という文脈でスケールアップしたのがカヨイバコです。
市販化されれば、トヨタの小型ライトバン「プロボックス」から、「タウンエース」「ハイエース」などのワンボックス型商用バン、さらにはライフスタイル用途までを統合する基盤になり得るでしょう。
カヨイバコの真の価値は、単なる一台の新型車を超えた「新しいクルマの作り方」にあります。
TPSの合理精神、BEVアーキテクチャの自由度、超拡張性能という柔軟性を融合し、複数のセグメントを横断する統合プラットフォームとして成長する可能性を秘めています。
まさに「bB以来の箱文化」の進化形ともいえる、トヨタの次なる企業変革の象徴です。
2025年秋開催予定の「JMS2025」では、より市販仕様に近づいたカヨイバコの第二形態が見られるかもしれません。
大いに期待して待ちましょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
























































