超人気の“高級SUV”「ディフェンダー」どんなクルマ? 635馬力「V8ターボHV」搭載の「オクタ」もスゴい! ゴツゴツデザイン×上質内装の「英国ブランドモデル」 2台を体験!【試乗記】
ハイパフォーマンスなのに「かなり快適」 V8は快音そのもの
早速走行してチェックしてみます。今回オクタでは、オンロードとオフロードを両方とも確かめることができました。
試乗コースはワインディングもある長野・軽井沢の国道146号周辺。梅雨入り後の6月中旬なのに異例の晴天続きで、気温は30度以上にもなりました。
まずオンロードでは、「ハイパフォーマンスモデル」特有の硬さや扱いにくさがないことに驚きます。

オクタに搭載される油圧連動式「6Dダイナミクスサスペンションテクノロジー」は、オフロードでの走行性能や高速走行やワインディングにおける安定性が大きな特徴ですが、通常の走行では非常に快適な乗り心地ももたらしています。
国道146号の路面は非常に劣悪で、大小の穴があったり、わだちのような形状になっています。
オクタを「2.6トンもある堅牢な本格四輪駆動車」として捉えると、おおよそタフな乗り味になると予想するものですが、突き上げ感や重さを感じず、ラグジュアリーSUVらしい快適な道のりです。
後席もゆったりとしたシートや足元スペースに加え、ブラウンカラーの内装、ディフェンダー独自の「アルパインライト」ウインドウ、さらに後席左右で独立温度調整が可能な4ゾーンエアコンや後席のシートベンチレーションなどが上質な体験を実現。同乗した別の編集部スタッフも、感動しきりでした。

また、パワートレインはディフェンダー史上最強となる4.4リッターV型8気筒ツインターボで、635馬力の出力と750Nmという極大なパフォーマンスを発揮。これにマイルドハイブリッドと8速ATを組み合わせます。
数字上では途方もない高出力ですが、ドライブモードを標準の「コンフォートモード」にしておけば、むしろ走り出しはトルクが太く、ゆったりと非常に扱いやすいもので、獰猛なユニットが載っているとは思えない落ち着きぶりです。
ただし、ステアリング下にあるドライブモードスイッチを「ダイナミックモード」に切り替えれば、先程までの大人しいユニットからは一変し、遠くのエンジンルームからV8の快音が聞こえ、ハイパフォーマンスモデルらしいスペックを放つことができます。
筆者(くるまのニュース編集部員 N)は旧いV8エンジン搭載車に乗っていますが、オクタのユニットは昔のドロドロしたV8エンジンというよりも、パンチの効いた6気筒エンジンのようにシュンシュンと回るフィーリングを持つタイプで、パドルシフト操作をあわせ、ついつい高回転域まで使ってみたくなります。





















































