276万円から! 超進化したトヨタ「カローラクロス」 「いいね!」なデザイン採用! 乗った印象は? ライバルもビックリな仕上がりに!? 【試乗記】
カローラクロス、乗るとどう?
長い前置きになった。乗るとどうか。
すぐ解るのが乗り心地の質感。前期型のカローラクロスも悪く無かったけれど、いろんな意味で「カローラですね!」。
70点主義といったイメージ。「普通」と表現するのが一番適切だと思う。
マイナーモデルに乗ると積極的に「いい!」。聞けばリアサス周りに使っている締結ボルトのボリュームアップを行っているそうな。
このアプローチ、以前から行われている。サスペンションとボディを繋ぐ部分に使われている締結ボルトの強度を上げると、ボディ剛性も上がることを「発見」。
以後、取り入れる車種を増やしている。締結ボルトの強度を上げるとどうなるか。
前期型の場合、振動特性はトタンのような金属をヤスリで削っているような感じ。後期型だとアルミ材をヤスリで削ったようになる。
細かい振動が減り、しかもサスペンションの動き出しも滑らかになる効果を持つ。

今回は、同時にAピラーやリア周りの遮音材を増やしたとのこと。こちらは安っぽい騒音のカットという効能を持つ。
2つが合わさり、Cセグと思えないほど乗り心地の質感が上がった。
繰り返しになるけれど、これで一部グレードを値上げしてないってんだから興味深い。ライバルにとっちゃ驚異でしかありません。
使い勝手はSUVというよりステーションワゴン。広いラゲッジスペースを持つため、買い物から大きな道具を使うアウトドアスポーツの相棒として好適だ。
後輪を独立したモーターで駆動する4WDも制御を大きく変え、スタビリティを向上させているそうな。
こうなるとRAV4のような車高上げてオールテレーンタイヤ履かせた「アドベンチャー仕様」なんか欲しくなります。
※ ※ ※
今回試乗出来なかったけれど8月に発売される『GRスポーツ』(389万5千円)も試してみたいところ。
標準車はシステム出力140馬力の1800ccハイブリッドを搭載するのに対し、システム出力197馬力もある2000ccのハイブリッドシステムにグレードアップ。
リアサスまでマルチリンクになる。その割に価格差少ない。これだけハードが違うと全く違う乗り味のクルマになると思う。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。
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