レクサス「“最小”高級SUV」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディ×豪華デザイン採用! 「LBX」一体どんな人が買うのか?
性能も品質もプレミアムな「レクサス」ブランドはいわば高値の花の存在ですが、近年はエントリークラスのコンパクトSUV「LBX」がかなり売れまくっているようです。なぜ、ここまで支持を集めているのでしょうか。
「LBX」一体どんな人が買うのか?
「LEXUS(レクサス)といえば、トヨタグループの最上級にして、性能も品質もプレミアムなのはもちろん、価格もプレミアムなブランドとして知られています。
“高嶺の花”的存在ですが、そのなかでもエントリーモデル「LBX」の販売が好調となっているようです。
コンパクトなクロスオーバーSUVのLBXが、なぜここまで売れているのでしょうか。

LBXは、トヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」などに採用されている「GA-Bプラットフォーム」を大幅に改良し使用していることから、「ヤリスクロスのレクサス版ね」と決めつける人がいるかもしれませんが、まったくの別物です。
確かにレクサス初のBセグメント(コンパクトカークラス)ではありますが、見た目も中身もその面影はほとんどありません。
エクステリアデザインは、ポルシェ「マカン」に近いグラマラスなもの。それでいて全長4190mm×全幅1825mm×全高1545mmと、取り回しに困らないサイズに納めています。
パワーユニットは、1.5リッター直列3気筒エンジンを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。駆動方式は2WD(FF)とE-Four(AWD)が設定されます。
実際、ネットでのユーザー評価はかなり好意的で、「ベースが何かわからないほどオリジナル」や「バックミラーに映るリアの張り出しが見事」「押し出しが強すぎないフロントマスクが逆にいい」といった具合に、エクステリアの評判は高いようです。
インテリアも、全体のサイズ感もあって後部座席は狭めではあるものの、質感の高さはさすがレクサス。
ただし、パワーシートは運転席のみ。重量増に繋がることからすべて電動化すべきとは言えませんが、最もお手頃なグレードでも420万円からの車両ということもあり、せめて助手席もパワーシートを標準化するなど、「プレミアム」の範疇に入る装備は欲しいところです。
では、どういった方々がLBXオーナーになっていうのでしょうか。高級車販売店のHスタッフに聞いてみました。
「もちろんファースト・レクサスとしてお求めになられる方もいらっしゃいますが、今までのセダン系のレクサスに乗られていた方が乗り換えるケースもあります。
安いクルマには乗りたくないけれど、ご自身の高齢化とともにダウンサイジングしたいとお考えの方がLBXにご興味を持たれるケースが多い印象です」
高級車の定義は人それぞれだと思いますが、高齢化が進む日本では今まで以上に「プレミアムコンパクト」の需要は高まる可能性を秘めていると言います。
「やはり、大型セダンは取り回しに神経を遣う場面も多く、もっと気軽にプレミアムを味わいたい方が増えているのかもしれません。
ハイブリッドのコンパクトSUVは現在のトレンドのひとつですし、小さくてもラグジュアリーな気分が味わえ、レクサスとしてはお求めやすい価格のLBXが人気となっている理由だと思われます」(高級車販売店 H氏)
※ ※ ※
レクサスの新しい「プレミアム」像を構築し、「小さな高級車」ともいえるLBX。後部座席の狭さを気にする方もいますが、クーペに近い感覚で乗られている人も多く、高級感あふれるインテリアは所有感を満たしてくれるでしょう。
考えてみれば、日産「ノートオーラ」もダウンサイジングして乗りたくなるプレミアムモデルですし、昨今のマツダ「CX-3」の限定車などもフルレザー内装を採用して人気となっており、コンパクトカーでもプレミアム志向なのは間違いないところです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。




















































