トヨタ「“5ナンバー”高級ミニバン」がスゴかった! ちょうどいいサイズに「アルファード風」グリル装着! “クラス超え”上質内装も採用した「エスクァイア」どんなモデル?
トヨタ「エスクァイア」は2021年に生産を終了した「ノア/ヴォクシー」の姉妹車のミニバンです。一体どのようなモデルだったのでしょうか。
ちょうどいいサイズに「アルファード風」グリル装着!
トヨタのミドルサイズミニバンの人気車として「ノア/ヴォクシー」がラインナップされています。
両車の初代モデルは2001年に登場。「ノア」が落ち着いた印象なのに対し、「ヴォクシー」は個性的で主張の強いフロントデザインを持つなどキャラクターが明確に分けられていたほか、全店全車種併売が始まる2020年5月より前は、ノアはカローラ店、ヴォクシーはネッツ店と別々のチャネルで販売されていました。

現行モデルが2022年に登場した4代目で、全車3ナンバーサイズとなったほか、新世代シリーズパラレルハイブリッドや最新の先進安全装備を採用するなど商品力を高めています。
20年以上にわたって進化を重ねるノア/ヴォクシーですが、先代モデル(3代目)では高級路線に振った姉妹車が存在しました。それが1代限りで生産終了となった「エスクァイア」です。
エスクァイアは5ナンバーサイズの扱いやすいボディにクラスを超える高級感を与え、新しい選択肢として2014年10月に登場。トヨタ店とトヨペット店で販売されました。
ボディサイズは全長4695mm×全幅1695mm×全高1825-1865mm、ホイールベースは2850mm。
外観は、まるで「アルファード」のような縦基調の精悍なフロントグリルや、ドアハンドルのメッキ加飾をあしらうなど、ノア/ヴォクシーとは一線を画したデザインで差別化されています。
ボディカラーはノア/ヴォクシーと共通のボディカラーに加えて、エスクァイア独自の「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」が用意されました。
インパネやドアトリム部分に採用された合成皮革表皮や、ステアリングとシフトノブの黒木目調加飾、ピアノブラック塗装のシフトパネルなど、ひとクラス上の上質感を追求。
7人乗り仕様の2列目には「キャプテンシート」を採用し、左右のシートを中央側に寄せる「横スライド機構」と前後スライド量810mmの「超ロングスライド機構」を備え、広々としたレッグスペースの確保を可能にしました。
パワートレインは2リッターガソリンエンジンと1.8リッターハイブリッドに、トランスミッションはSuper CVT-iを搭載。駆動方式は2WD(FF)と4WDが設定されていました。
また、一部改良によって、発売当初は設定がなかった衝突回避支援機能の追加や特別仕様車の設定といったさまざまな改良が加えられています。
なお、2021年時点での価格(消費税込)は296万3400円から販売されていました。
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トヨタは2020年5月に全店舗での全車種併売がスタートしたことで姉妹車が同じ店舗で販売されるようになり、車種の整理が進みました。
販売面で成功とはいえなかったエスクァイアも廃止の対象に。人気低迷の原因としては、ターゲット層や立ち位置がやや中途半端だったことが考えられます。
安さを重視するユーザーはノア/ヴォクシーに、プレミアム志向を求めるユーザーの多くは上級の「アルファード」や「ヴェルファイア」に流れていき、エスクァイアはフルモデルチェンジすることなく、2021年12月をもって消滅してしまいました。
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