5速MTあり! トヨタ「コンパクト“3列”SUV」がスゴい! 全長4.4m級の「ちょうどイイサイズ」! 精悍「GRスポーツ」もある2代目「ラッシュ」とは
2代目「ラッシュ」は東南アジアなどで今も現役
2代目で海外専用モデルとなった現行型のラッシュは引き続きダイハツ主導によって開発され、テリオス(3代目)のOEMモデルとなります。

ボディサイズは全長4435mm×全幅1695mm×全高1705mm、ホイールベース2685mmと先代よりもひと回り大きく、新たに3列シート・7人乗りを実現しています。
パワートレインは1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン(最高出力104PS/最大トルク13.9kgm)で、トランスミッションは4速ATまたは5速MTを選択可能です。
駆動方式はFR(後輪駆動)のみで、4WD(四輪駆動)の設定はありません。
通常モデルに加え、スポーティな仕立ての「GRスポーツ」グレードも登場し、外観はさらに精悍さが増しました。
専用フロントバンパーやブラック加飾を施したグリル、ドア下部のクラッディングパネル、ブラック塗装のドアミラーやドアハンドルなどが採用され、SUVらしいタフさとスポーティさが融合しています。
インテリアには、9インチディスプレイオーディオや高解像度バックカメラなどの装備が用意され、利便性も向上しています。
インドネシアでの販売価格は、ベーシックな「G」グレードが2億8440万ルピア(約272万円)、GRスポーツが2億9975万ルピア(約287万円)に設定されています。
ラッシュは販売面でも好調で、2023年のインドネシア国内販売実績は3万9340台(インドネシア自動車工業会「GAIKINDO」発表による)となっています。
では、日本市場での再導入の可能性はあるのでしょうか。
現時点ではそのような公式発表はないものの、FR×3列×MTという稀有なパッケージは、かつてラッシュを好んだユーザー層や、個性を求めるファミリー層からの支持を集める余地はあると考えられます。
ただし日本の法規対応、安全装備、衝突基準などを満たすには再設計が必要とされるため、導入コストや販売台数の見込みによっては実現が難しい側面もあるでしょう。
かつての“隠れた名車”が海外で独自の進化を遂げていたラッシュ。日本で奇跡の復活が実現する日を待つしかなさそうです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。























































































