ダイハツ「新型ムーヴ」まもなく登場! 買いやすい130万円台スタート&初の「スライドドア」採用! 全高アップ×スタイリッシュ化した「新たな軽ハイトワゴン」どんなモデルに?
初の「スライドドア」採用! デザインはどうなる?
物価高の今、仕方ないともいえますが、新型ムーヴでは単なる値上げだけではなく、待望の新機能「両側スライドドア」を全車採用したことが最大のポイントです。
スライドドアは狭いスペースでも開閉できる利便性だけでなく、こどもがよくやるような、隣接する車両にドアをぶつける「ドアパンチ」が防げることも重宝されます。
ただし、スライドドアの装備は車両側にも変化を生みます。それが全高です。
つまり、現行型よりも新型は背が高くなるのです。おそらく派生モデルのスライドドア車「ムーヴキャンバス」(FF車)の全高1655mmと同等になるでしょう。
その理由はスライドアの機構を納めるためです。部品の共有化もあり、ドアや開口部のサイズも同等とみられ、優れた乗降性が期待されます。

写真から分かる点にも注目していきましょう。
基本構造に関しては、ダイハツの新世代発想「DNGA」による最新技術が盛り込まれるため、メカニズムはタントやムーヴキャンバスとほぼ共通となります。
大きく異なるのはエクステリアデザイン。これが新型ムーヴのキャラクターを物語っています。
サイドシルエットで印象的なのが、ボンネットとフロントガラスを結んだ美しいラインでしょう。鼻先を低めとし、フロントガラスを強く傾斜させることで、スタイリッシュなスタイルに仕上げられています。
ちらりと見える後部座席からは、リクライニングとスライドの機構を備えた快適性の高いものであることが予想されます。
またガラスエリアを後端ほど小さくすることも、走りの良さを感じさせるスポーティな演出であり、タントなどと比べてワゴン感を薄めているといえます。
そして、先行成約キャンペーンでプレゼントされる「オリジナルサンシェード」には、さりげなく、リアスタイルがデザインされています。
そのイラストからも、リアスタイルは小さなコンビネーションランプによるすっきりしたデザインで、ガラスもコンパクトとなっていることがうかがえます。
公開された写真は、ボディ側面にエアロパーツがあることなどから「RS」とみられます。
同時にフロントマスクの画像もRSとみられるため、標準車のフロントマスクデザインは、もう少し大人しいデザインになるかもしれません。
従来のような「カスタム」の名が外れたことで、標準車とRSの差別化は、これまでよりも小さくなっていることも予想されます。その点も今後の注目点のひとつでしょう。
さらに気になるのがインテリア。現時点での写真の公開はないため、予想するしかありません。
ただし6代目同様に、専用デザインのドライバーを中心としたコクピットレイアウトになるのではないでしょうか。
オーソドックスなデザインですが、これも誰でも扱いやすいという操作性を重視すると考えるためです。
※ ※ ※
いよいよ6月に発表される新型ムーヴ。
軽スーパーハイトワゴン中心の市場に、敢えてスライドドアを新採用して再起を図る姿勢には、歴代ムーヴが磨いてきた伝統を受け継ぐ、素晴らしい軽ハイトワゴンが完成したというダイハツから熱いメッセージだと受け止めています。
また価格面でも、タントやムーヴキャンパスと比べて抑えていると思わせる点からも、買いやすさも大切にしたことがうかがえます。今も多くの愛用者を持つムーヴだけに、続報が待ち遠しいばかりです。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。
































