マツダ次期「ロードスター」はEVに? 現主査が示唆!? ND発売10年目… 次なるモデル(NE)はいつ登場するの?
次期ロードスターはいつ登場? 規制がヒント?
それは、「ロードスターのEV化が確実に行える時点まで」ということ。
つまり、これまで報道されることが多かった「ロードスターのハイブリッド化は事実上」ないという意味です。
ハイブリッドといっても、モーターとジェネレーターを別々に持ち、EV走行も可能ないわゆるストロングハイブリッドは、軽量さが真髄のロードスターに不向きであることは、ユーザーも理解できるところでしょう。
そのため、ガソリンエンジンをサイドサポートするような、低出力のモーターを使うマイルドハイブリッドが、次期ロードスターの「妥協案」ではないかという発想が、自動車関連メディアやロードスターファンの間で主流でした。
これを今回、齋藤主査は否定したのです。
「ハイブリッドは、モーター、バッテリーを積む。それは、いまのプラットフォームではできない」とキッパリ。
さらに「それをやるくらいならば、(時代の転換期に)EVへ一気に変えるべき」と持論を述べたのです。
むろん、次期ロードスターの開発に齋藤主査がどこまで関わっているかについては、口外していません。
しかし、現時点のND主査が「次のEV」と言い切ったことに、筆者はかなり驚きました。
なぜならば、齋藤氏がND主査に就任して以来、様々な機会に「まだ当分先のことですが、次世代ロードスターをどう考えればよいですか?」と聞いてきたのですが、EVはひとつの可能性として考えられるものの、齋藤氏が今回のようにスバリ言い切ることはこれまでなかったからです。

「ロードスターにEVが最適だ」という意見は、NAからロードスターの開発に携わり、NBとNC主査の貴島孝雄氏からも直接聞いたことがあります。
今回も貴島氏にお目にかかっているのですが、以前に軽井沢ミーティングでお話を聞いた時、ロードスターの商品性を考慮するとEVとの相性は悪くないという見解を示していたことを思い出しました。
マツダは2025年3月期・決算説明会の中で「2030経営方針の進捗」を示しています。
その中で、フェーズ1では北米市場での成長投資の原資を獲得することに成功し、これからのフェーズ2では企業価値向上に向けたライトアセット戦略を計画通り行うとしています。
さらにその先、2030年代のフェーズ3ではEVシフトを含めた電動化が加速すると見ており、その過程でEV化した5代目ロードスター(NE)が誕生するのかもしれません。
いずれにしても、現行NDは当分の間、様々な特別仕様車が登場しながら量産が続くものとみられます。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
































































