トヨタは2025年5月9日に「カローラ」（セダン）の一部改良を発表しました。

　そして、2024年4月に追加設定された特別仕様車「ACTIVE SPORT（アクティブスポーツ）」も同時に改良を受けたのですが、最新モデルはどのような仕様になったのでしょうか。

　現行カローラのボディは全長4495mm×全幅1745mm×全高1435mm、ホイールベースは2640mmです。

　TNGA GA-Cプラットフォームは軽量化を図りながら衝突安全性を高める高剛性ボディを実現し、走行中のライントレース性とフラットな乗り心地を両立させました。

　内装では薄型ワイドのインストルメントパネルと細いAピラーが開放感を演出し、国内トヨタ初採用のディスプレイオーディオはSmartDeviceLinkやApple CarPlay／Android Auto対応で地図アプリや音楽再生をシームレスに利用可能です。

　さらにDCMを介して五年間無料のT-Connectサービスを提供し、ヘルプネットやeケアによる走行アドバイス、マイカーサーチで遠隔ドアロック操作や車両位置通知が行え、T-Connectナビキット契約で音声認識エージェントやマップオンデマンドも利用できます。

　安全性能は「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備し、ミリ波レーダー＋単眼カメラ方式によるプリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシスト、自転車・夜間歩行者検知機能を備えて安心感を高めています。

　加えて7つのSRSエアバッグと全方位コンパティビリティボディ構造が万一の衝突時にも乗員を保護します。

　今回の一部改良では、ガソリンモデルを廃止して全車がハイブリッド専用モデルとなりました。1.8リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、WLTCモードで30.2km／Lの燃費性能を達成し、静粛性とスムーズな加速フィールを両立させました。

　さらに、従来はメーカーオプションだったドライブレコーダー（前方＋バックガイドモニター簡易録画機能付）とデジタルキーをグレードに応じて標準化して装備を拡充。

　さらに全グレードでアクセサリーコンセント選択時に給電アタッチメントを標準装備とし、非常時の電力供給にも対応可能です。

　E-Four（4WD）モデルには専用スプリング＋新構造ショックアブソーバーを組み合わせたチューニングサスペンションを装着し、電動パワーステアリング制御ソフトも最適化したことでアクセル操作に対する応答性とコーナリング時のライントレース性を高めています。

　カローラのグレード展開は、エントリーグレードの「X（2WD）」、スタンダードグレードの「G」、上質志向の「W×B」などが存在します。

　そのうえで、特別仕様車のアクティブスポーツは、専用内外装デザインとチューニングサスペンションによって、スポーティなスタイルと高い操縦安定性・上質な乗り心地を図ったモデルとして2024年に追加。

　専用大開口フロントバンパーとブラック塗装のロッカーモールに「ACTIVE SPORT」ロゴを配し、215／45R17タイヤ＆17×7 1／2 Jアルミホイール（切削光輝＋ピアノブラック塗装）が精緻な足元を演出します。

　サイドドアミラーは「アティチュードブラックマイカ」塗装＋サイドターンランプ付仕様で、特別設定色「セメントグレーメタリック」との組み合わせがスポーティな印象をさらに際立たせます。

　インテリアには合成皮革＋ブランノーブ製スポーツシートを採用。グレーステッチや本革巻きシフトノブ、アルミペダルが所有感を高めます。

　さらに、ステアリングヒーターとシートヒーターを標準化し、ナノイーX換気機能を組み合わせることで快適性を向上。合成皮革巻きインストルメントパネルには「ACTIVE SPORT」ロゴをあしらい、視覚と触覚の両面から上質感を演出します。

　安全装備はトヨタセーフティセンスに加え、Xグレードと同等のパーキングサポートブレーキ（前後方静止物＋後方接近車両）を全車に標準化。さらに現行「プリウス」と同等のデジタルキーをメーカーオプションで設定できるなど、利便性も向上させました。

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　カローラ アクティブスポーツの価格（消費税込）は315万1500円から336万6000円です。

　ステーションワゴンの「カローラツーリング」にもアクティブスポーツが設定されており、価格は320万2100円から341万6600円です。

　スポーティな走りと日常の実用性を高い次元で融合させたアクティブスポーツは、カローラシリーズに新たな喜びをもたらす特別仕様車といえるでしょう。