自動車メーカーがレースに参戦する意義とは? 参戦理由を紐解いた

自動車メーカーがレースに参戦する理由は、市販車開発の一端も兼ねています。レーシングーカーには高価な素材や最高の技術を用いレースに勝利する。そこで得られたデータや宣伝効果は我々に還元されるのか?

自動車メーカーがレースに参戦する理由は2つ

 自動車メーカーがレースに参加する意義はたくさんありますが、ここでは大き二つに分けて説明しましょう。

SUPER GT

 まずレースに参加する第一の理由は、市販車の開発を進めるためです。”レースは自動車を開発するための技術力を磨く場” そう言いかえてもいいかもしれません。

 レーシングマシンは高価な素材をふんだんに使い組み立てます。それまで使ったことのない素材の性能を確認するのも、レースでは欠かせない仕事かもしれません。

 アルミニウムやカーボンファイバーと軽量高剛性の素材は、加工が難しいばかりか高価なので、たやすく市販車に使用することできません。まずはレーシングカーで実験し、性能を確認してから市販車に採用するのです。

 レーシングカーは、高度な技術が注がれています。レースで勝利するために、レーシングマシンを速くし壊れないように工夫する中で磨かれた技術は、公道を走る市販車の開発に生かされるのです。たとえば、レースカーで重要な効くブレーキを市販車に採用すれば、クルマは安全になります。急な飛び出しでも安定して停止できるクルマになるわけです。

 サスペンションやショックアブソーバといった足回りを改良したら、カーブを200km/hで曲がれるマシンになったとしましょう。その技術を市販車に投入すれば、安定して交差点を曲がれる乗用車ができます。

 意外なところでは、レースの成績と環境性能が共通することもあります。スピードが高いマシンはレースでは有利です。ライバルを直線で抜いていけるわけですから。そのために、クルマの形を整えることで空気の抵抗を減らします。

 空気抵抗が減るということは、我々が高速道路を走っている時に燃費も良くなり、ガソリンの節約にもつながっています。レーシングカーの最高速度を高めるための技術は、ガソリン節約と同じ意味でもあるのです。

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