トヨタの「高級“SUV”ミニバン」がスゴい! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 日本でも人気必至!? タイ向けモデル「イノーバ ZENIX」とは
「エスティマ」後継モデルとしても有望!?
タフな外観のイノーバ ゼニックスですが、インテリアは豪華絢爛でした。
ブラウンとブラックでコーディネイトされており、インパネ周りやドア内張りには、シルバーの加飾やステッチを入れたソフトパットを採用し、手触りにも質感の高さが感じられるものです。
8インチのデジタルメーター、10.1インチのタッチ式センタースクリーンなどによって、先進性も十分に感じられます。

シートはブラウンとブラックの本革素材を採用し、2列目シートにはオットマン付きのキャプテンシートを採用するなど、ちょっとしたリムジンのような雰囲気です。
座面は広く、かつ足を延ばせる空間も十分にあり、パノラミックルーフから注ぐ光を浴びながらの移動は、とても快適だと想像できます。
3列目シートは2列目ほどの広さはありませんが、それなりに空間が確保されていますし、使用しないときは「シエンタ」のように床下格納をすることで、広い荷室空間を確保することができます。
なお、スライドドアを基本とする日本のミニバンとは違い、イノーバ ゼニックスの後席ドアは一般的なヒンジタイプを採用しています。
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イノーバ ゼニックスの車両価格は、137万9000バーツ~147万9000バーツ(約549万円~603万円)。
日本では高級ミニバン「アルファード」に手が届いてしまう価格ですが、タイで販売されているアルファードは426万9000バーツ(約1860万円)からであり、イノーバ ゼニックスは、現地ではミニバンの標準的な価格設定といえます。
このクラスの3列シートミニバンといえば、2019年10月に生産終了したエスティマが思い出されます。
いまも復活を求める声の多いエスティマの後継車として、このイノーバ ゼニックスが国内に投入されたら、面白いことになるかもしれませんね。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

























































