トヨタ「マークX“ミニ”!?」がスゴい! 全長4.4m級で「ちょうどイイサイズ」の“コンパクト”セダン! “イケメン”顔のタイ4ドアモデル「ヤリスATIV」とは
2025年3月26日から4月6日まで開催されていた「バンコク国際モーターショー」で、往年のスポーツFRセダン「マークX」のような顔をした“ヤリス”をみかけました。「ヤリスATIV(エイティブ)」と名乗るこのクルマ、いったいどのような成り立ちなのでしょうか。
「カローラアクシオ」よりも大柄な「ヤリスセダン」!?
日本ではハッチバックとSUVの2タイプが販売されている「ヤリス」シリーズですが、海外では「セダンタイプ」も存在するようです。
タイで販売されている「ヤリスATIV(エイティブ)」について紹介します。

ヤリスのセダン版であるヤリスATIVは、日本のヤリスをセダンに仕立てたものではなく、ベース車は日本とは異なる東南アジア向けのヤリスです。
東南アジア向けのヤリス(ハッチバック)は2023年3月にフルモデルチェンジをしており、国内ヤリスとはエクステリアデザインから異なります。
ボディサイズもひと回り大きく、全長4160mm(+210mm)×全幅1730mm(+35mm)×全高1500mm(+5mm)、ホイールベースは2550mm(0mm)[カッコ内は日本ヤリスとの差分]。
実は日本でも、歴代ヤリス(先代まで国内では「ヴィッツ」名)には、初代をベースにトランクを追加した「プラッツ」や、2代目がベースの「ベルタ」など、ヤリスベースの小型セダンは販売されていました。
ハッチバック人気の陰に隠れてしまい、日本では2012年のベルタ販売終了をもって途絶え、実質的な後継車が「カローラアクシオ」となっています。
しかし「小さくても独立したトランクが欲しい」「4ドアセダン型が良い」という海外ユーザーの需要に応えるため、いまも販売が継続されています。
筆者(自動車ジャーナリスト 吉川 賢一)がタイ「バンコク国際モーターショー2025」で見たヤリスATIVは「プラミアムラグジュアリー」という最上級仕様。
これにブラックサイドミラーや、ブラックのリアスポイラー、ブラッククロームホイールなどの純正アクセサリーパッケージが装着された「LUSSO」という贅沢仕様でした。
ボディサイズは、全長4425mm(+265mm)×全幅1740mm(+10mm)×全高1480mm(-20mm)、ホイールベースは2620mm(+70mm)となっています(※カッコ内は現地ヤリスとの差分)。
これは日本のカローラアクシオ(全長4400mm×全幅1695mm×全高1460mm、ホイールベース2600mm)よりも大きく立派なサイズであり、日本のヤリスとは比べるまでもありません。
エクステリアのデザインは、リアウインドウがなだらかに傾斜したファストバックスタイルで、とてもスタイリッシュ。
切りあがったデザインのヘッドライトやシーケンシャルウインカー、大型フロントロアグリルなどは精粋でカッコよく、かつて存在したスポーツFRセダン「マークX」(2代目・後期型)のフロントマスクの影響を受けているような印象を受けます。
ボディサイドから見ると、フロントフェンダーからリアフェンダーまでまっすぐに引いたキャラクターラインが特徴的で、リアウインドウが緩く傾斜をしており、後席スペースがとても広いように感じられます。
リアには大型テールランプやトランクリッド、リアアンダースポイラーも備えており、コンパクトなスポーツセダンとしてまとめ上げられています。
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