約337万円! トヨタ最新型「RAV4“ミニ”!?」がスゴい! 全長4.3m級の“ちょい大きめ”な「ヤリスクロス」!? 直4エンジン搭載で日本と「ベツモノ」な“タイ”仕様の違いとは

トヨタのタイ法人は、2025年3月25日から4月6日まで開催されたタイ「バンコク国際モーターショー」で「ヤリスクロス」を実車展示しました。兄貴分のミドルクラスSUV「RAV4」に似た顔で、日本仕様とは大きく異なる仕様ですが、どのような成り立ちなのでしょうか。

精悍マスクもカッコいい!

 日本や欧州で人気のコンパクトSUV「ヤリスクロス」ですが、東南アジア市場では異なる仕様の同名モデルが販売されています。

 そのフロントフェイスは、兄貴分のミドルクラスSUV「RAV4」にそっくり。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

えっ…!「RAV4」顔した「ヤリスクロス」!?
えっ…!「RAV4」顔した「ヤリスクロス」!?

 タイ「バンコク国際モーターショー2025」で筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)が見た東南アジア版「ヤリスクロス」は、ハイブリッドの「プレミアムラグジュアリー」という最上級仕様。

 切削光輝の大径アルミホイールや、濃い目のブルーのボディカラーをした、煌びやかなモデルでした。

 東南アジア市場向けのヤリスクロスがデビューしたのは2023年10月のこと。日本や欧州で販売されているヤリスクロスのデビュー(2020年8月)から3年後の登場です。

 車名は同じですが、プラットフォームは異なるものが使われており、カタログ上のボディサイズは、全長4310mm(+110mm)×全幅1770mm(+5mm)×全高1615mm(+25mm)、ホイールベースは2620mm(+60mm)(カッコ内は日本のヤリスクロスとの差)。

 日本版ヤリスクロスよりも全長が長くて背も高く、最低地上高も210mm(+40mm)と高めと、ひと回り大きいサイズ感です。

 日産「キックス」(4290mm×1760mm×1605mm、ホイールベース2620mm)や、ホンダ「WR-V」(4325mm×1790mm×1650mm、ホイールベース2650mm)あたりに近いボディサイズです。

 エクステリアデザインも、日本仕様のヤリスクロスとはだいぶ異なります。

 なかでもフロントマスクは、タフなイメージの強いRAV4によく似ており、切りあがったデザインのヘッドライトや、大型のフロントロアグリルが精粋かつスタイリッシュ。ヘッドライトデザインは日本のヤリスクロスよりも煌びやかなデザインが織り込まれています。

 リアウインドウの傾斜が少なく立ち上がっているバックドアや、左右非連結のテールランプもRAV4によく似ており、まるで「RAV4ミニ」といったところ。

 外側から見ても、国内版ヤリスクロスよりも後席スペースが広くつくられている様子がわかります。

 インテリアは、ダッシュボード周りやステアリングホイール、シフトノブ周りなど、ダブルステッチを施した合皮素材のソフトパッドを取り込んでおり、樹脂素材多めの日本版ヤリスクロスよりもはるかに上質です。

 運転席前のデジタルメーターや、10.1インチのセンターディスプレイなど、先進アイテムも確認できます。メッキパネルやピアノブラックパネルも使用されており、見た目は上質な雰囲気となっていました。

 パワートレインは、1.5リッターの直列4気筒ガソリンエンジン(最高出力91PS、最大トルク121Nmm)に駆動用モーターを組み合わせたハイブリッド(2NR-VEX)で、システム最高出力は111PS、バッテリーサイズは4.3Ah、トランスミッションは電気式CVTです。

 駆動方式はFF(2WD)のみの設定で、燃費は26.3km/L(タイ仕様)。フロントサスにはマクファーソンストラット、リアサスにはトーションビーム式という設定は、日本版「ヤリス」のFFモデルと同じ構成です。

※ ※ ※

 タイ市場におけるヤリスクロスの価格は、78万9000~89万9000バーツ(約337万円~384万円)。

 日本版ヤリスクロス ハイブリッドのFFモデル(243万3200円~303万1600円/消費税込み)と比較するとだいぶ高めの設定です。

 東南アジアのヤリスクロスが今すぐ日本へ輸入されることはまずないでしょうが、日本のヤリスクロスが大人しいデザインであることから、このRAV4顔のヤリスクロスがうらやましくも感じます。

 ただ国内のヤリスクロスは、デビューからすでに5年と、そろそろ大々的な手入れが必要になるころ。

 そのため、このRAV4顔のテイストが改良型ヤリスクロスに採用されることもあるかもしれません。今後の展開に期待したいです。

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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