めちゃカッコいい「ルーフキャリア」! ちゃんと積まないと「重大事故」も? 「最大積載量」まで“積めない”ケースも!? 正しい使い方とは
ルーフキャリアが「重大事故」の原因にも!?
このように荷物を手軽に載せられるルーフキャリアですが、重大事故などを起こすリスクがあることも覚えておきましょう。
まず、ルーフキャリアの荷物を落としてしまったら、落下物で生じた損害は落とし主の責任となります。
道路交通法には「自動車の運転者は(一部省略)積載している物を転落させ、若しくは飛散させることを防止するための措置を講じなければならない」(道路交通法第75条の10より抜粋)とあります。
![荷物の固定は厳重に! そして重量のあるものは極力積まないようにしましょう[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/05/20250509_Roof_Career_Lac_Trouble_Accident_pixta_74382040_M.jpg?v=1746771536)
クルマに積載したものを落下させた場合、交通違反にあたります。違反した者は3か月以下の懲役、もしくは5万円以下の罰金、過失による場合は10万円以下の罰金が科せられます。
また、第三者に損害を与えた場合には、落とし主に賠償責任が生じるほか、「道路交通法」や「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」などの違反によって法律で罰せられます。
荷物を積載する際、ドライバー自身には荷物が落下しないよう厳重に固定する責任があることを、あらためて自覚しましょう。
またラックやルーフボックスは、全高が高くなってしまうことにも注意が必要です。
例えば、コンパクトSUVのトヨタ「ヤリスクロス」の場合、一般的なルーフボックスを装着すると全高は2.1m以内に収まりますが、少し厚めのルーフボックスを装着すると2.1mを超えてしまいます。またラックの積載物によっても高さは変わります。
全高が2.1mを超えると、ショッピングモールなどにある多くの立体駐車場で利用できなくなります。
特に厚みのある荷物を載せないなら、装着時に全高が2.1mに収まるルーフボックスを選んだほうが日常的には不便が少ないでしょう。
なおルーフキャリアに荷物を積載した場合は風などの影響を受けやすく、さらに重心も上がるため、操縦安定性能やブレーキ性能などのクルマの走りに対して、思いのほか大きな影響を与えます。
もともと全高が高いSUVやミニバンでは、特にその差が顕著に現れます。
実際に高速道路などでは、ルーフキャリアに重たい荷物を載せたSUVの横転事故も発生しているようです。
最新のSUVやミニバンは、以前よりも走行性能がずいぶん高まっていますが、ルーフキャリアなどを使用する際には制限速度をしっかりと守り、普段以上に安全運転を心掛ける必要があります。





























