マジ…すげぇ! 斬新な「観音開きスライドドア」ミニバンはとにかく凄かった! 販売苦戦…ジーカー「MIX」に中国で試乗、印象は?
これは凄い! 観音開きのスライドドア! どんな感じ?
ミニバンらしい角ばったスタイリングを捨て、滑らかで流線型を描くシルエットはトヨタの初代エスティマをも想起させます。
フロントマスクはセダン「007」でも採用されていた市光工業製のLEDディスプレイ付きヘッドライトを採用、ジーカーでは「スターゲート」と呼称するユニットです。
ユニット両端の下部にはヘッドライト、その上にはデイライトとLEDセグメントを設けることで、車内ディスプレイで描いた手書きの絵や文字などをフロントに表示することができます。
MIXのユニークな点はこれだけではありません。
車体の右側はフロントもリアもスライドドアを採用しており、観音開きのようにそれぞれが前後にスライドして開きます。
機構自体はボディ上部と下部にそれぞれ設けられたリンクでドアを動かす形式となっており、Bピラーも車体側面のスライドレールも存在しません。
これにより、容易な乗り降りや広々とした景色を実現しただけでなく、車体のデザインも統一感のあるものを実現できたわけです。

一方、車体の左側はフロントドアが通常のドアで、リアのみスライドドアとなります。
室内は3205 mmもあるホイールベースのおかげで無限の広さを感じさせます。
特にフロントシートとリアシートは同じフロアのシートレール上で動作しており、自由自在なレイアウトを特徴としています。
荷物スペースを畳み、フロントシートをダッシュボード直前まで動かすことでリアシートで極上のくつろぎ空間を実現したり、逆にリアもフロントも全開まで後ろへ下げ、フロントシートに座りながら広々とした足元を味わうことも可能です。
さらにフロントシートには電動回転機能も備えており、助手席のみ回転させて後部の子供を世話する子育てモードや、前2席とも回転させて後ろに座る人と対面で楽しめるモードなど、さまざまなシートレイアウトがセンターディスプレイからワンタップで操作できます。
希望するレイアウトを選択すると注意するべきシートの移動範囲が表示され、障害物がなにもないこと確認、あとは機械に任せるだけで好きなレイアウトが完成されます。
ダッシュボードはフラットな二段構えとなっており、センターには15インチ2.5Kディスプレイを搭載しています。
ジーカーではメディアやナビ、エアコンの操作をすべてこのディスプレイに集約しており、物理ボタンはハンドル盤面上のボタンやハザードランプのスイッチぐらいにとどまります。
エアコン送風口の向きを調整するツマミも廃止してディスプレイ内のエアコンメニューから操作する形となりますが、この辺りはエアコンの細かい調整を瞬時にしたい筆者にとってかなり不便な点と感じました。










































