トヨタに「“ちょっとビッグな”ヤリス」あった!? 全長4.1mボディにキラキラグリルの“ゴージャス”顔がカッコいい! 日本にはない「“タイ”ヤリス」とは
世界各国で販売されているトヨタのコンパクトカー「ヤリス」ですが、タイで販売されているヤリスは、日本とは異なるデザインとなっており、エンジンやグレードなども違っています。どのようなクルマなのでしょうか。
タイで販売されている「ヤリス」がかっこよすぎた
グローバルモデルであるトヨタのコンパクトカー「ヤリス」ですが、タイでは日本や欧州などでは見ることのない独自の「ヤリス」が販売されています。
いったいどのような成り立ちのクルマなのでしょうか。

タイでは、1962年に設立された現地法人「トヨタ・モーター・タイランド」(Toyota Motor Thailand Co., Ltd./以下、タイトヨタ)がトヨタ車を製造販売しています。
現在は3つの大きな工場(サムロン工場、ゲートウェイ工場、バンポー工場)をもつなど、トヨタ車はタイでも大きなシェアを占めています。
2025年3月末に開催された「バンコク国際モーターショー」でも、トヨタブースは一際賑わいをみせていました。なかでも人だかりとなっていたのが、タイ版の「ヤリス」。
現行のタイ版ヤリスは、2023年3月9日に登場しました。
ボディサイズは、全長4160mm(+210mm)×全幅1730mm(+35mm)×全高1500mm(+5mm)、ホイールベースは2550mm(±0mm)となっており、日本版ヤリスよりもひと回り大きいサイズです(※カッコ内は日本ヤリスとの差分)。
筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)が現地で実車を見たところ、全長が長く全幅が広いおかげで、コンパクトモデルながらなかなかのボリューム感。
フロントバンパーやフロントグリル、ヘッドライト、テールランプのデザインも、日本版よりもアグレッシブで若々しさが感じられます。
インテリアも、日本版ヤリスとは大きく異なります。
タイは日本と同じく左側通行の国ですので、右ハンドルなのは同じなのですが、外装同様に内装デザインも異なります。
タイ版ヤリスはメーター内部のデザインが特徴的で、センターに速度計、左側にタコメーター、4.2インチのTFTカラーディスプレイをインストールしたデザインを採用。
前席シートと後席シートにはブラックとレッドのスポーティシートを上級グレードに設定しており、ヘッドレストやセンターコンソールカバー、ドア内張りのステッチなどへも赤いアクセントが施されるなど、全体的にスポーティな印象となっています。
インパネ中央には、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した9インチタッチディスプレイも搭載されています。
日本版ヤリスのパワートレインは、1リッター直列3気筒(CVT)と1.5リッター直列3気筒(CVT/6速MT)、1.5リッターハイブリッド仕様(CVT)の3種類があります。
いっぽうタイ版ヤリスは、1.2リッター直列4気筒エンジン(CVT)の1種類のみ。
最高出力92PS、最大トルク109Nmですので、パフォーマンスは日本版ヤリスの1.5リッター(最高出力120PS、最大トルク145Nm)よりも控えめに設定されています。
グレードは下から、「スポーツ」「スマート」「プレミアム」「プレミアムS」の4グレードで、価格は55万9000バーツ(約237万円)~69万4000バーツ(約295万円)。
100万円代後半からラインアップされている日本版ヤリスと比べると、やや高めといったところです。
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タイ版ヤリスの若々しいデザインは新鮮で、日本のコンパクトカーにはない華やかさと勢いを感じられました。
ぜひこのタイ版のヤリスも、日本で見てみたいものです。
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