パネル操作はハンドル部分で!ライダーの注意散漫を抑制 ボッシュが「PACEアワード」を受賞
ボッシュは、自動車業界のイノベーションに貢献した企業を讃える「Automotive News PACE Award(オートモーティブ ニュース ペース アワード)」を受賞しました。
ライダーの安全運転を支援する技術
日本時間2018年4月1日、ボッシュは「インテグレーテッド コネクティビティ クラスター」が「Automotive News PACE Award(オートモーティブ ニュース ペース アワード)」を受賞したことを発表しました。
「Automotive News PACE Award」は、Automotive Newsが自動車業界のイノベーションに貢献した企業を讃えるための賞で、日本の企業も受賞した経験があります。
今回ボッシュが受賞した技術は、ライダーの注意散漫を抑制し、二輪車とパワースポーツ車両の安全性と利便性の向上に貢献するものです。すでに商用化がされており、今回のパイロットモデルとなったKTMの「1290 Super Adventure R/S」(2017年モデル)がすでに発売されています。
その他、BMW Motorradの「R 1200 GS」(2018年モデル)、パワースポーツ車両にはBRPの「Can-Am Spyder」(2018年モデル)ですでに採用され、いずれも販売が開始しています。
このようにドライバーの安全運転を支援するアプリやセンサーなどを搭載した製品はすでに自動車向けにも多く発表されています。例えば居眠り運転を察知するセンサーや、運転中のスマホ操作などを運転者の邪魔にならないように操作できるアプリなどが開発されています。
ボッシュが開発した今回の技術によって、従来のメーターパネルの機能に加え、スマートフォンとの接続により、インフォテインメント機能※を単一デバイスに表示させることができるようになりました。パネル操作はハンドル部分で行うことができるため、運転を妨げません。
ボッシュは、今回の受賞について次のようコメントをしています。
「今後、二輪車業界にも、今回の製品のように『ネットワーク化』技術を用いた、ライダーの安全性や利便性の向上、そしてライディングの楽しさを実感いただけるテクノロジーが広がっていくのではないかとみております」
※インフォテインメント機能とは:インフォメーションとエンターテインメントを組み合わせた単語で、情報と娯楽をどちらも提供する機能のことです。
【了】