「うわっ…シート、汚すぎ…?」 洗車はするけど…車内清掃はしてますか? クルマのシートを清潔に保つための「お手入れ方法」とは
頑固なシミはどうすれば? NG行為は何がある?
また、蒸しタオルを使ってシミを浮かせてから拭き取る方法も効果的です。
この工程をおこなったあとは、必ず十分に乾燥させることが必要で、水分が残るとカビや臭いの原因となるおそれがあります。
一方で、車内清掃には注意点もあります。
よく見られるNG行為の一つが、アルコールを含んだクリーナーや除菌シートを使ってしまうことです。
新型コロナ禍以降、アルコール消毒が習慣となったことで、車内でも同様の清掃をする人が増えましたが、実際にはこれは危険な行為です。
ダッシュボードやセンターコンソールなどに使われているプラスチックや塗装面は、アルコールによって表面の塗料が剥がれたり、変色するおそれがあります。
とくにポリカーボネート製のメーターカバーや、合皮製のシート・ドアトリムなどは、アルコールに弱く、わずかに拭いただけでもダメージを受けることがあるため注意が必要です。

また、掃除機を使う際も、ノズルを強く押し当てたり、無理に引っ張ってしまうと、シートの生地を傷つけたり、繊維がほつれてしまう可能性があります。正しい道具選びと、力加減を意識して作業することが求められます。
また、シートの清掃をする際、そのコンディションにも注意が必要です。
新車と中古車では、シートのコンディションが異なるため、同じ方法で清掃するのはリスクを伴う場合があります。
とくに経年劣化が進んだ中古車では、繊維が弱っていたり、表面が擦れていたりすることがあるため、水拭きや洗剤の使用も慎重におこなうべきです。
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一方で、新車は素材の劣化が少ないため、やや強めの拭き取りでも問題ないことが一般的ですが、それでも素材に合わせた洗浄法を選ぶことが大切です。
ファブリックシートであれば中性洗剤が使用できますが、人工皮革や本革の場合は専用のクリーナーを使用しないとシミや色落ちの原因になることがあります。
車両の年式や素材に合わせた適切な清掃手順を踏むことで、シートを長く美しい状態に保つことが可能になります。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

















