ホンダ「新型プレリュード」まもなく登場へ 24年ぶり復活「スペシャルティカー」はどんなクルマ? 「定番デートカー」で人気の歴代モデルを初の“同時公開” 熱視線集まる
イメチェン図った4代目プレリュード
1991年デビューの4代目は、キャラクターをスペシャルティカーからスポーツカー的なイメージに変更。初代から3代目まで続いた、明確なノッチを持つクーペルックと決別しました。
全長は短縮、全幅は拡大、ハイデッキ、リトラクタブルライトの廃止によってまったく違うフォルムとイメージに変貌。
インテリアも同様で、これまでの独立したメーターナセルをやめて運転席・助手席ドアと連続したような意匠、バイザーレスの低く横長のメーターを採用しています。

エンジンは2.2リッターに拡大され、VTEC版では最高出力200psの大台に到達したことが技術的なトピックでした。
そして1997年、5代目プレリュードがリリースされました。5代目ではヘッドライトこそ固定式でしたが、横長のテールライト、ローデッキのノッチバックスタイルに回帰。全幅も15mm狭くなり、スリークな印象が復活しました。
しかしキャラクター的にはスポーツカー路線を継続し、2.2リッターVTECを搭載する「SiR」の中でも「タイプS」では圧縮比を上げてリッター100psの最高出力220psをマーク。
また世界初の装備としては、左右輪へ駆動力配分を行うトルクベクタリングによって優れた旋回性能を生み出した「ATTS(アクティブ・トルク・トランスファー・システム)」の採用があげられます。
5代目プレリュードは、ミニバンやSUVの台頭、クーペ市場の縮小により後継車は誕生せず、2001年に販売を終えています。
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1978年から2001年にかけて販売された5世代のプレリュード。それぞれの世代ごとに、同じ時を過ごした来場者も多いようで、オートモビルカウンシル2025では「思い出のクルマ」との対面を楽しんでいたのが印象的でした。
なおプレリュードが初代から5代目、そして発売を待つ6代目まですべて揃う展示は、ホンダとしても初めてではないかとのこと。
ヘリテイジを大切にするオートモビルカウンシルというイベント、そしてホンダらしい素晴らしい展示だったのではないでしょうか。
こうしたヒストリーを持つプレリュードが、ふたたび新しい時代に復活するということについても、ますます期待が高まります。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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