5速MT×ターボ搭載! ホンダの最強「“スポーツ軽”トラック」に熱い視線! 軽トラのイメージを覆す「T880」とは? コンセプトから市販化を…今なお熱望!
ホンダアクセスが2017年に発表したコンセプトカー「T880」は、そんな軽トラックの常識を覆す衝撃的なモデルとして、今なお多くの自動車ファンの心を掴んで離しません。
T880良いよね
「軽トラック」と聞いて、思い浮かべるイメージとして農作業や物流などの「働くクルマ」というイメージが強いかもしれません。
しかし、ホンダアクセスが2017年に発表したコンセプトカー「T880」は、そんな軽トラックの常識を覆す衝撃的なモデルとして、今なお多くの自動車ファンの心を掴んで離さないのです。

「働くクルマはカッコいい」をコンセプトに誕生した”スポーツ軽トラ”
ホンダアクセスが2017年の東京オートサロンで披露した「T880」は、一目見ただけで従来の軽トラックとは一線を画すスタイリッシュなフォルムが目を引きます。
斬新な「働くクルマはカッコいい」というコンセプトのもと、同社の有志からなるチーム「N Lab.(エヌラボ)」によって約1年かけて製作されたこの特別なクルマは、多くの来場者を魅了しました。
ベースとなったのは、1977年に初代が登場し、2021年4月まで43年9ヶ月もの長きにわたって生産されてきたホンダの軽トラック「アクティ」です。
ミッドシップレイアウトという軽トラックでは珍しい駆動方式を採用し、根強いファンの支持を得ていたモデルでした。
T880の外観は、アクティをベースにしながらも大胆な改造が施されています。
キャビンやドアを前後に延長しつつ、ルーフを約150mm切り詰めて全高を下げることで、スポーティでワイルドなシルエットを実現。
さらにオーバーフェンダーを装着して全幅を65mm拡大し、ロー&ワイドなスタイルへと変貌を遂げています。
また、フロントマスクにはレトロな雰囲気を漂わせる丸型ヘッドライトを採用。
足元には、スポーツホイールの名門「RSワタナベ」製の14インチホイールにホワイトレタータイヤを組み合わせ、硬派でありながらもスタイリッシュな印象に仕上げられています。
まさに軽トラックのイメージを覆す、かっこよさと迫力を兼ね備えたデザインと言えるでしょう。
T880の魅力は、そのユニークな外観だけにとどまりません。
内装も徹底的にこだわり抜かれ、T880専用に製作されたインストルメントパネルやアナログメーター、メタルシフトノブなどが配置され、スポーティな雰囲気が漂います。
しかし、何よりも注目すべきは、その本格的な走行性能を追求したメカニズムです。
パワーユニットには、ホンダ「バモス」用の660ccターボエンジンを搭載。トランスミッションには、なんとホンダの軽オープンスポーツカー「ビート」に採用されていた5速MTを組み合わせているのです。
このエンジンとトランスミッションの組み合わせにより、通常の軽トラックでは味わえない「伸びのある加速」を実現。
また、ターボで圧縮した空気を冷却するインタークーラーをフロントエンドに移設するなど、実走行での性能を最大限に引き出すための工夫も随所に見られます。
さらに足回りも、「走り」を追求して徹底的に強化。
車高調整式サスペンションを装備し、ブレーキは4輪ディスク化してフロントは対向4ピストン、リアはシングルピストンへとグレードアップ。
車内には乗員保護用のロールバーまで設置され、「軽トラック」という枠を超えた本格的なスポーツマシンとしての性能を備えているのです。
「働くクルマ」としての実用性と「走るクルマ」としての楽しさを高次元で融合させた、まさに画期的なコンセプトカーとなったT880。
SNSでもいまだに根強い「市販化してほしい」、「いまこそ売るべき」「このキットがほしい」などの声が見られます。
またある自動車業界の関係者は「いまレトロなデザインが流行りです。また軽トラも趣味性の面で人気ですので、T880のようなカスタムキットなどがあると案外売れるかもしれないですね」と話しています。
※ ※ ※
残念ながら、現在のホンダのラインナップには軽トラックが存在せず、T880の市販化は難しい状況ではあります。
しかし、「働くクルマはカッコいい」というコンセプトを体現し、軽トラックの新たな可能性を提示したT880の存在は多くの人々の心に残り続けているのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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