「徒歩3分」で全線走破!? 日本一短い「国道174号」が「国道である理由」とは 現地で分かった「納得の道路状況」がすごかった

日本全国に張り巡らされた国道。その中には、歩いてわずか数分で踏破できてしまう”日本一短い国道”が存在します。いったいなぜこれほど短い国道が生まれたのでしょうか?

短すぎ!その驚くべき全貌は

 私たちの暮らしを支える道路網には様々な種類がありますが、その中でも国道は、国内の重要なネットワークを担う「幹線道路」というイメージが強く感じられるでしょう。
 
 しかし、国道の中には驚くほど短い路線が存在します。それが“日本一短い国道”として知られる「国道174号」です。

日本一短い国道とは!?(筆者撮影)
日本一短い国道とは!?(筆者撮影)

 国道174号は、神戸港の新港地区にある神戸税関本庁前付近を起点とし、北へ向かい国道2号と交差する「税関前交差点」を終点とします。国際拠点港湾である神戸港と主要幹線である国道2号とを連絡する役割を担っています。

 総延長はわずか187.1メートル。これが現在、日本で最も短い一般国道とされています。阪神高速3号神戸線と国道2号浜手バイパスの高架下を立体交差していきますが、この「高架をくぐる部分」が全線の大半と言ってもいいでしょう。

 実は、国道174号は当初から現在のように短かったわけではありません。現在の約5倍ほどの長さがありましたが、国道2号のバイパス(浜手バイパス)が港側に開通したことで国道2号との接続点が移動し、結果として現在の短い路線になったという経緯があります。

【画像】「ひょえぇぇぇ!」これが日本一短い「国道174号」の実際の様子です(15枚)

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